「楽しんで見れるフィナーレ」スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け kijさんの映画レビュー(感想・評価)
楽しんで見れるフィナーレ
IMAXとDolby cinemaで2回鑑賞。映画館の進化は驚異的。
作品を通してフィナーレを迎える祝祭感が伝わってきた。42年ぶりのパサーナの祭りとシリーズの42年を重ねていたり、過去のセリフがたくさんだったり、いろんな人が出演していたりと映画館で見ただけでは気付かない仕掛けがたっぷり。それだけ、監督はじめ、製作に関わった人達がこの歴史的なシリーズのフィナーレに気合いを入れていたということなのだろう。
僕は続三部作と言われるこの新しいシリーズが嫌いではない。ただ、ルーカスが関わっていたそれまでの2つの三部作とは分けて考えるべきだと思う。レイやフィンが、ルークやレイアなどの伝説の世代に支えられながら新たな戦いを繰り広げたように、ルーカスなどが作ってきたハリウッドでエイブラムス監督が新たなスターウォーズを作っていると感じるからだ。賛否両論ある続三部作だが、「何に生まれたかではなく、何をなすか」という点にまとめたのは個人的には良かった。
ディズニーに買収されたルーカスフィルムだが、パークの中に映画の世界を再現してくれるのはファンとしてはとてもありがたい。ランドがスターツアーズに出てきて映画に描かれない部分を補完しているのも新しいアプローチとして好意的に受け取れる。また、このシリーズを見てから、過去のシリーズを見直すとルーカスが作ってきたスターウォーズの良さが改めて見えてくる気がした。
総じて言うと、一ファンとしてこのフィナーレの作品を出演者と一緒に楽しむことが映画の見方として正しいのではと思う。