巫女っちゃけん。のレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
自己都合で暴力を振るう事。それは大概暴力以外ない。
神道は日本古来の宗教ではない。勿論、古くからある宗教の一派であろうが、きちんとした習わしとして、一般庶民に流布していたわけではない。
たぶん、強調され神道が担ぎ出されたのは、明治維新後の事である。つまり、日本人に於ける一般庶民のアイデンティティとは言い難い。言うなら、こんな雅な振る舞いは一般庶民には手の届く行事ではないと言う事だ。
そして、明治維新後、廃仏毀釈と言う悪名高き出来事で、日本人のアイデンティティは歪められるのだ。
【母に捨てられたトラウマを抱えるガサツな巫女と、母から愛されない悪ガキとの攻防と和解をコミカルに描いた作品。母に愛されない子供の哀しみも微妙な匙加減で描いた作品でもある。】
■やりたいことも夢もないバイト巫女・しわす(広瀬アリス)。
父(リリー・フランキー)が宮司をしているバイト先の神社で、彼女は境内に隠れていた5歳の少年・健太を捕まえる。
しわすは健太の世話係をすることになるが、彼は参拝客に石を投げたりするどうしようもない悪ガキで手を焼いてしまう。
◆感想
・広瀬アリスさん演じるしわすの、ダメダメひねくれ巫女さんが面白い。
ー 彼女は、幼き頃、母(飯島直子)に捨てられたダメージを負っている。口癖は”絶対バチ当たるけんね”である。-
・神社の中に一人でいた5歳くらいの健太も、母(MEGUMI)からの愛を感じられないためか、ひねくれたガキである。
ー 劇中では、全く口を聞かないのであるが、ラスト、しわすと何となく和解した際に初めて口を開き、キョーレツな一言”あんな、駄目な母親だからさ、俺がいなくちゃ駄目なんだよ!”と健気にしわすに言うのである。。ー
■この、面倒な二人が歴史ある、福岡県の宮地嶽神社で繰り広げる駆け引きが何だか、面白い作品である。
<コミカル作品であるが、母に愛されない子供の哀しみも微妙な匙加減で描いた作品でもある。>
■当時のフライヤーに
”夢も希望もオッパイもない巫女に、突然、舞い降りて来たのは、どーしようもない悪ガキだった。”
とあるのだが、こんな事をフライヤーに公然と書かれて良いのかな、広瀬アリスさん・・。
ズボラ巫女といたずらっ子の逃避行、神を信じ襟を正したくなる一本
劇場公開の時点から気になっていたのだが、タイミングがなく観れなかった。そんな期待もしながら、いよいよ観れた作品。期待通りの面白さ。観て良かった。
主人公は、広瀬アリス演じるしわす。ぶっきらぼうで頭も愛想もオッパイもない。宮司の娘だからと無理して巫女をやっている。そんなズボラな巫女が、いたずらっ子の健太を拾う。かつて母に捨てられた自分と重なったことで、面倒を見ることに。これがまた大変。周りからの冷たい視線は、警察からも向けられる。大人になれない大人のしわすと、子どもながらに大人っぽくあしらう健太の逃避行。アンバランスなのに、どこかいとおしい。広瀬アリスのずぼらで男勝りな雰囲気がハマっている。また、『エール』でも脚光を浴びた山口太幹君が、いたずらっ子の心の中を体現しており、そのバランスが絶妙で、かなり見ごたえがあった。
神聖な場所で起こる、罰当たりな事件たち。そこで描かれる、女としての幸せと1人としての幸せ。未来を少し明るくする、そんな話だった。
みごとな不貞腐れ顔がすべてを物語っている。
全編にわたって巫女の衣装のままでスクリーンを縦横に動き回る広瀬アリスは実にのびのびと演技していて素敵だった。個性を見抜く方法は制服を着せるに限る。礼儀礼節に含まれている意味も、そんなところにあると思わせる・・・・この監督は中々ものだと感じ入ってしまった。根拠のない自信や正義感はこの年頃にはよく見かける。がしかし、世間とのギャップの存在を知るには多少なりとも時間がかかる。言い知れない深い溝を埋めるためには苦痛が伴う。その痛みを体感するかしないかによって、そこからの生き方に差異が生まれたりする。言葉にできぬ矛盾に対して行動したものだけが得る豊かさは傷を負ったものしか手にできないからだ。
半端な理解力で急場を凌ぎ、周囲に目を配りながら歩調を合わせてばかりいては何も得るものはない。
「しわす」が最も嫌っているバイト仲間を救出に行くシーンが全てを物語っていた。
監督、グ・スーヨン。ただものではないな。
想像していたより内容があり面白かった。
以前テレビでリリコさんが紹介していたので、コメディーだと思って借りて観ました。
コメディーチックに表現されながら今どきの問題を取り上げて、でもハートフルに収めた作品。
女性として母として、私には理解できないけど、現実に起こっている実状を厳しく指摘せずにまとめていて、観終わった後物足りなさも感じたけど、多くの人が観やすそうな気がする。
広瀬アリスは色々な表情があって、見ていて楽しい女優さんです。
神社・巫女を愚弄する作品
もっと面白くなるのか!?って間に終わった^^;
従来のルーティーンを守って金曜映画鑑賞は、Amazonプライムで『巫女っちゃけん。』
前回のオズランドに続き劇場パスシリーズ
アリスちゃんのコメディアンヌ含め喜怒哀楽の表情をもう少し堪能出来るのか!?と思いましたが・・・・
チョッと肩透かし・・・・劇場パスは正解だったようです。。。
あまり意味がないのですが
神社が舞台の意味が無い。
親子問題をコメディタッチで描く良作
ジャケット見てTSUTAYAで借りた時はただのコメディかと思ったが見てみると結構内容が重い。
コメディを見たい!と借りた人にはいいウケしないかもしれないが、コメディと親子問題を融合させてメリハリのいい映画に仕上がっていたと思う。
広瀬アリスの役が非常に可哀想に思えてくるが、その反抗として巫女らしからぬ態度があり、笑えてくる。
ただその中にも、巫女としての意識はしっかり持っており、時折セリフに出るそれがまた面白い。
そしてリリーフランキー。いい役。この人が出るといきなり映画が引き立つねぇ。
個人的にはもっと方言を出して欲しかったかな。ちょくちょく方言は出てくるけど、タイトルにしている以上、執拗に方言を使ってもよかったのではないかと思う。
構えない映画
すごくよかった
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