「笑っていいのか、怯えていいのか。」まともな男 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
笑っていいのか、怯えていいのか。
ヨーロッパの大人の笑いは、「おとなの事情」や「フレンチアルプスで起きたこと」みたいな、リアルに起きそうなスレスレのストーリーが受けるらしい。思惑とずれていく様をクスリと笑えばいいのか、ぬかるみに落ちていく様を寒々と見守るのがいいのか。物語が面白いと感じるのは、心当たりがあるからで、心当たりがあるっていうことは、多少の傷がスネにあるってことで、苦笑いをしながら観ている自分にも、やはり何がしかの人に言えない・・・。いや、犯罪は犯していないですが。
鑑賞後の気持ちはどんよりとしている。あのラストは、なんか、試されている気分だなあ。
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