「「橋づくし」に似たような願掛けは金沢にもあるなぁ」恋のしずく kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
「橋づくし」に似たような願掛けは金沢にもあるなぁ
広島の川ほど大きくないが、金沢を流れる浅野川には「七つ橋渡り」という願掛けの風習があります。車もも通れない木造の橋が風情たっぷりなので、いつかは挑戦したいものだ・・・と、10年前から考えていた。でも女性限定みたい・・・
「橋づくし」は三島由紀夫の短編集の一篇であり、母方が金沢出身だということから金沢の「七つ橋渡り」をヒントにしている可能性がある。小説では東京が舞台となっているため、この映画での七つの橋というのもオリジナル設定なのだろう。
終盤ではこの「橋づくし」がメインとなるが、主人公は醸造学を極めたいがためにワインの本場であるフランス留学を希望していた。そのためには実習が必要であるが、日本酒を全く受け付けない体質のため、最初から逃げようとしていたのだが、温度や飲み方によってはすんなり飲めることが判明。ALDHは都合よくできてないのだ(笑)。
蔵元で基本から教わり、そこでの人間関係や恋。しかし川栄李奈の恋というより、米を収めて働いている宮地真央の恋物語。最後には「妊娠してるのよ」などと元カレの子を身ごもっていることも告白するため、男の方が究極の選択を迫られるというもの。いや、それなら元カレも登場させたり、宮地にもっとフォーカス当てた方がよくないか?川栄なんて日本酒に惚れ込んでしまって、ワインの道を行くかどうか迷ってしまうし、テーマもぼやけてしまった感がある。
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