グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブルのレビュー・感想・評価
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グザヴィエ・ドランの生き方に迫ったドキュメンタリー映画
グザヴィエ・ドラン(32歳・カナダ人) 活動は1994年から子役として映画界にいた。父親が俳優。 作品。 マイ・マザー(2009年=19歳) 胸騒ぎの恋人(2010年=20歳) わたしはロランス(2012年=22歳)カンヌでクィア・パルムを受賞。 (クィア・パルム賞はLGBTやクィア・・性的少数者をテーマとした映画に授与される) トム・アット・ザ・ファーム(2013年=23歳) M ommy/マミー(2014年=24歳) マミーはカンヌ国際映画祭で審査員賞受賞した。 たかが世界の終わり(2016年=26歳) たかが・・はカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した。 ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年=28歳) マティアス&マキシム(2019年=29歳) こうしてフィルムグラフィーを見るだけで、彼が如何に若くして世界的な名声を得たかが分かります。 私事ですが、一番好きな作品は「トム・アット・ザ・ファーム」 理由は私がサイコ・サスペンスが好きなことと、この映画には解けない謎があるから。 最新作の「マティアス&マキシム」は、仲間達の雑談と音楽が喧しく、マキシムとマティアスの愛になんの必然も感じられなかった。 撮影現場は楽しく音楽を流しっぱなし、グザヴィエは喋りっぱなし・・・ グラビア写真を見せてその通りにレイアウトするなど自由な雰囲気らしい。 グザヴィエの前からのファンや信者以外に、もっと広く支持される監督になるためには、 LGBTの殻を捨てて「人間として普遍的テーマ」で、普通の人々に受け入れられる作品を 創作することが必須条件だと思います。
【”不可能に挑み続けて・・By コクトー”若き映画製作の天才、グザヴィエ・ドランの創作の原動力を描き出したドキュメンタリー作品】
ー グザヴィエ・ドランが、19歳という若さで、カンヌで数々の賞を受賞し、その後も異常なハイペースで映画を作り続けている原動力に迫ったドキュメンタリー作品。- ◆感想 ・予想通りであるが、グザヴィエ・ドランの言葉 ”自分で映画を作れば、何時かは世界を変えられる” ”映画を作っていないと、自分の存在感を感じらない” - 成程。ハイペースでクオリティの高い映画を世に出し続けている理由が再確認できた。- ・私の彼の映画に対する印象は、 このドキュメンタリー作品でも語られている通り。 ・色彩への拘り ・衣装への拘り ・音楽への拘り を感じる点である。 このドキュメンタリーでも、”ヴィサージ”の”Fade to Gray"が流れる。 ・彼は、最先端のファッション雑誌に目を通しつつ、「花様年華」「タイタニック」から受けた影響を熱く語る。 - 美男子だが、彼の眼の下の隈は、彼が短時間しか睡眠をとっていない代わりに、物凄い数の映画を観ているのであろう、と推測する。- <彼は、御存じの通り、物凄いハイペースで映画を制作している。 そして、カンヌで高い評価を得ている。 懸念するのは、”理想主義者”故に、”生き急ぎ過ぎていないか”という事である。 「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」のエンドロールで高らかに鳴り響いた”ザ・ヴァーヴ”の美しき”ビター・スイート・シンフォニー”の様な美しき映画人として、更に高みを目指す彼を、多少心配しつつも、私は彼を応援しているのである。>
今、最も好き嫌いが激しい監督!?
せめて90分でもっと濃密に描いて欲しかった。 例えばそれぞれ作品群のメイキングやグザヴィエ自身の幼少期など知りたい事や観たい映像はまだまだ沢山あった。 グザヴィエの人気を決定付けたのはやはり「Mommy/マミー」であって「Mommy/マミー」は好きだけど「わたしはロランス」は苦手とか「たかが世界の終わり」もイマイチとか!? そもそもグザヴィエが嫌いな人も多いと思うし好きな人は徹底的に好きなだろう。 グザヴィエは監督作同様にグザヴィエ自身の魅力が溢れている人物像が強い稀な映画作家で本人のヴィジュアルも良いし下手したら作品よりも出演俳優よりも全面に出て来てソコは良いバランスを保てている。 若干のDVD特典映像的な雰囲気があるクオリティで物足りないが過去の作品の映像に彼自身のインタビューとやはり好きな監督の一人だし魅力はチャント伝わる内容にはなっているかなぁ!?
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