「グザヴィエ・ドランの生き方に迫ったドキュメンタリー映画」グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5グザヴィエ・ドランの生き方に迫ったドキュメンタリー映画

2022年8月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

グザヴィエ・ドラン(32歳・カナダ人)
活動は1994年から子役として映画界にいた。父親が俳優。
作品。
マイ・マザー(2009年=19歳)

胸騒ぎの恋人(2010年=20歳)

わたしはロランス(2012年=22歳)カンヌでクィア・パルムを受賞。
(クィア・パルム賞はLGBTやクィア・・性的少数者をテーマとした映画に授与される)

トム・アット・ザ・ファーム(2013年=23歳)

M ommy/マミー(2014年=24歳)
マミーはカンヌ国際映画祭で審査員賞受賞した。

たかが世界の終わり(2016年=26歳)
たかが・・はカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した。

ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年=28歳)

マティアス&マキシム(2019年=29歳)

こうしてフィルムグラフィーを見るだけで、彼が如何に若くして世界的な名声を得たかが分かります。
私事ですが、一番好きな作品は「トム・アット・ザ・ファーム」
理由は私がサイコ・サスペンスが好きなことと、この映画には解けない謎があるから。

最新作の「マティアス&マキシム」は、仲間達の雑談と音楽が喧しく、マキシムとマティアスの愛になんの必然も感じられなかった。

撮影現場は楽しく音楽を流しっぱなし、グザヴィエは喋りっぱなし・・・
グラビア写真を見せてその通りにレイアウトするなど自由な雰囲気らしい。

グザヴィエの前からのファンや信者以外に、もっと広く支持される監督になるためには、
LGBTの殻を捨てて「人間として普遍的テーマ」で、普通の人々に受け入れられる作品を
創作することが必須条件だと思います。

琥珀糖