「レベル高えぞこの映画。」二十六夜待ち パンビタンペレーさんの映画レビュー(感想・評価)
レベル高えぞこの映画。
居酒屋のパートの面接行ったらお前そんなんでよく客商売出来んな、と思わせる寡黙な大将がいる。明日から来るとは決まったようだがじゃあ何時に行けばいいのかは教えてくれない。魚はさばけるが接客センスゼロの無口な大将と何日も一緒に働いてたら、いきなり背後からレイプしてきた。好意を抱かれたとかそんな前振りは一切なし。隣にいる人に簡単に劣情を抱いちゃうタイプなのだろう。そして何故だかそれを受け入れるヒロイン。しかし大将は毎回毎回中折れしてその度に普段は無口なくせに妙に饒舌になって「俺はナントカダー!」みたいな陳腐な台詞を大声で叫ぶ。またヒロインはヒロインでレイプされようが和姦しようが、死んでもブラだけは外さない。この誰も得をしない性交シーンは無駄に回数だけは多いんだが死んでもビーチクは見せず大将の白いケツばかり写る。わずかな期待を胸に望んだ最後の絡みシーンで、ヒロインの浴衣脱がしたら、なんとその浴衣の下にまでブラしてたからああこいつは本気だなあと思わせた。そして大将がそのブラの上から必死で愛撫するシーンは日本映画史上、屈指の哀しいシーンなのである。これでは現場も荒れたに違いない。
卒倒したオカンを安静にはせず無理矢理起こすシーンとか、脈絡もなく突然現れて演説始める誰だかわからない義肢のおねえさんとか、最後まで全く回収されない伏線やら全シーンで様々なツッコミシロが用意されており、スタッフのサービス精神がふんだんに発揮されている。高感度のヤングが集うパーティムービーには最適であろう。
映画評サイトを見てみたらフグをさばくシーンが一番心に刺さったみたいなことを書いてる人がおり、あの亀をさばくシーンが一番凄い食人族のオマージュだったのかと膝をピシャリと打ったのであった。。