ウインド・リバーのレビュー・感想・評価
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分からなくて当たり前
演出は冗長だが、真摯な作りと役者の演技に引き込まれ最後まで見させる強い作品。
この映画の哀しみは日本人には理解はできない。アメリカ人のジェーンですらそれまでは理解できないのだから。ただアメリカにはこの様な逃れられない哀しい地域と人々は確実に存在する事を教えてくれる。
もう少し主人公の事を描いて欲しかったがこれくらいでよかったのかも。
映画的な波がグッとくる
前半退屈だけど土地の持つ闇部をちらつかせて後半一気に波が押し寄せてキレイに流してしまう。残ったのは虚しさと未解決な土地の闇部…
アメリカって野蛮だしどうしようもない問題だらけ何だなあ
アメリカの闇を抉った傑作!
鑑賞直後の感想はちょっとスリリングな現代版西部劇を観たな、といった感じだったのですが、作品のポスターの「世の中から忘れ去られたアメリカの闇」なるものが今一つピンと来なかったのが気になって仕方ありませんでした。それで公式HPや色々なレビューを遅まきで拝見したところ、この作品の見え方が私の中ですっかり変わってしまいました。いやはや、ネイティブアメリカン保留地についてこんな根深い問題があったとは... これからご覧になる方は少なくとも予め公式HPに目を通すことをお薦めしたいと思います。絶対作品の理解が深まります。それから伝説のHiropooさんのブログに感謝、目から鱗でした。
観るべき映画
大好きな映画の一つです。
アメリカ・ワイオミング州のネイティブ・アメリカン保留区ウインド・リバーで実際に起きた凄惨な事件を映画化したもの。
なんというか… あまりに悲惨で、酷くて、まだ根深いアメリカの先住民問題と、冬の夜は-30℃という厳寒の雪に閉ざされたその町の閉塞感に息が苦しくなる内容だけど、観てよかったと思う。
主役のジェレミー・レナーの表情がすごくいい。
ハンターとしてとても男らしい姿とストイックで頼もしい存在感を醸し出しつつ、その心にはある深い悲しみを抱えている様がよく伝わって、そして彼はとても心優しい人なのだとわかります。
(そういえば「メッセージ」の彼も名助っ人役でいい味出してた)
犯人たち・・・逮捕じゃなくていい、どうか殺して・・・
誰もがそう思うでしょう。
ここほんとにアメリカだよね?司法はどうなってるの?どうしてこんなにも警察の目も行き届いてないの?FBIも渋々来るような所なの??
繁栄大国アメリカ、その中に現代社会から文字通り置き去りにされている地域に、アメリカの深い闇の1つを見せつけられる。
正義とは?人権とは?
CIA新米エージェント役のエリザベス・オルセンとジェレミーはアベンジャーズでも一緒でしたが、今回はかなりハードでシリアスな内容での共演。彼女も上手かった。
最初は頼りなかったのに、すごい成長ぶりというか、実はとても強い人だった。
ラスト近く。重傷の彼女を見舞った時のジェレミー・レナーのセリフが感慨深い。
「私は運が良かった」という彼女に応えた言葉が忘れられない。ズン!と響いた。
ぜひ、映画の中で聞いてください。
強さの物語だと思います
静かに、
時に厳しく降り積もる雪の前に、
ただ、なす術もなく、それを受け入れ、
一日一日を生きていく事と同じく、
不意に訪れた悲しみの前でも、
雪にそうするように相対する姿。
この静かな強さは、
とても厳しくも美しい雪の景色に、
重なる。
そして、
厳寒の地に追いやられた、
迫害の歴史を持つ先住民。
それでも静かに強く生き抜いた、
その強さは、受け継がれ、
彼女に、
極寒の夜の雪山を、
途方もない距離を走り抜かせた。
「強い戦士」
コリーは、そう称える。
彼女の強さと、
迫害の歴史を、
思い合わせ、
また胸が熱くなる。
良い…
『ウインド・リバー』鑑賞。ネイティブ・アメリカンの差別問題を織り交ぜつつ、殺人事件のサスペンスドラマとして物語に引き込ませるのが上手い。重厚で無駄な装飾のない作品だった。これが実話に基づくところが更に闇深い。ティラー・シェリダン推せるわ…。
他人事ではない哀しみ
なんだか出来るっぽい男をやらせたら現在No.1なジェレミーレナー(個人主観)、脚本家は「ボーダーライン」の人。で、内容は良く知らないけれども、サスペンス?位な感じで観賞。
蓋を開けてみると、アメリカが内包するネイティブ問題の事実をベースに構築された物語でした。極寒のウインドリバーで展開される変死事件とそれに纏わる哀しみ。そこにすっとこどっこいなFBI捜査官も絡んできて…。終わってみれば、北海道、沖縄、台湾、朝鮮半島、等々を鑑みて日本人もしっかり腑に落とす必要のある良質な作品でした。
それにしても、この脚本家さんはFBI捜査官を小バカにするのが好きなのですかねぇ(苦笑)
ジェレミー・レナーかっこいいですね
予告/チラシにピンときて、これは観なければいけない映画と確信して鑑賞。
基本的には静かに淡々と捜査が進んでいくのだが、ひとたびストーリーのギアが上がると、ものすごい緊張感をはらむ展開が待ち受ける。
堅実かつ正確な仕事ぶりは、まさにプロフェッショナル。
数日後に偶然『レヴェナント』を観たのも相まって、より強く印象に残る。どちらも同じ立場だし。
投げかけられる作品
復讐の物語ではあるが、そこには人種差別された世界があり、事件が起こっても同じ様に捜査が行われず結局未解決のままにされてしまう現実がある様に思う。
観終わった後に考えさせられるというか、この現実を投げかけられる作品である。
緊張感
さすがテイラー・シェリダン、『ボーダーライン』ばりの緊張感の緊張感を最後まで保った推理劇。
判ってみれば、社会の闇を曝く、とかでもないのにカタルシスがあるのは何故だろう…
映画としてとても満足度が高い。
強い意志
ワイオミング州ウインド・リバーの雪山でネイティブアメリカンの少女の遺体がみつかり発見者である地元ハンターとBIAがFBI捜査官と協力し捜査する話。
外傷やレイプの痕跡があり殺人事件とはいえるが死因は他殺ではないことから、警察権のある捜査官の応援は要請出来ず女性捜査官一人と協力者だけで捜査をしなければならないというアメリカのイビツとも思える体制が垣間見える始まり。
ネイティブアメリカンに対する偏見や差別を描きつつ、ハンターの過去と理不尽な事件をみせて行く流れで、哀しさとやるせなさに緊迫感のあるシーンも織り込まれていてとても良かった。
重いです
前情報ほぼなしの状態で鑑賞したのですがこんなに重たいテーマだったとは。観賞後もモヤモヤとしてしまいました。まだこんなことが起こってるのかと愕然としました。平和とは程遠いです。
劇中の音楽や効果音の使い方がより一層不穏さを増すのでとても印象に残りました。コリーとジェーンのバディ感がとても良かったです。
色々と考えさせられる作品です。
ジェレミー・レナーは狙いを外さない男が似合いますね。
エリザベス・オルセンとのコンビも最高でした。
ネイティブ・アメリカンの問題は根が深いのだと知りました。
そして、家族についても考えさせられる映画でした。
下調べしないで映画を観に行くことが多いのですが、途中でジョン・バーンサルが出て来て、出ていると把握していなかったので嬉しくて変にテンションが上がってしまいました(笑)
事実に基づいた物語
アメリカの陰の部分を取り上げた映画で、ネイティブアメリカンのお話。
いくら話題の映画を書いた脚本家でも、今回の題材はヒットが見込まれそうもない。
となれば、脚本家自身がメガホンを取らざる終えなかったんだろう、、、そうまでして撮りたかった映画なのだから、見る価値があると思いました。
丁寧に作られた映画でした。ネイティブアメリカの辛い歴史が垣間見れ、考えさせられる、余韻の残る映画でした。
ワイオミング州の暗部を晒す実話着想モノ
カメラというか画に雰囲気が乗っていないのが惜しいというか台無しというか。デジタルでかっちり見え過ぎというか奥行きがないというか。雪景色って難しそう。
レイプ、狼の射殺、人間の死体が動物についばまれたり食われたりするのでR指定かと思いきやそうじゃないのが意外。
ワイオミング州では流石に撮影させてもらえなかったようでクレジットではユタ州サンクスと出ていた。
弓を猟銃に持ち替えたホークアイと能力を失ったスカーレットウィッチのコンビが再び!
マイナス30℃の雪原を裸足で10キロ!
ジョンバーンサルが珍しくええ人!!
ピューマはアメリカンライオンていうのね。
コーリーの持つ銃は軒並み大口径で人間が吹っ飛ぶ描写も納得。
最後のテロップが本作を作るきっかけになったという。
数ある失踪者の統計にネイティブ・アメリカンの女性のデータは存在しない。実際の失踪者の人数は不明である
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