「クライム・サスペンスのの傑作」ウインド・リバー 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
クライム・サスペンスのの傑作
緊迫感が最後まで持続するし、ラストの銃撃戦の激しさにも
震えました。
ネイティブ・アメリカンの保留地ワイオミング州を舞台にした映画です。
その地のハンターのコリー(ジェレミー・レナー)は、
16歳の娘を惨殺された過去を引きずる男です。
その保留地で発見された少女のレイプ死体。
殺害現場に現れたのは、新米FBI捜査官ジェーン(エリザベス・オルセン)
若いお姉ちゃんでしかも頼りない。
しかしジェーンはコリーの助けを借りながらも、
「警察権があるのは私(FBI)だけ・・・」と、危険な現場に入って行く。
実に勇敢でカッコいい。
少女殺しの犯人は誰なのか?
少女が裸足で雪原を2キロも走って肺から血を吐いて果てた。
真相は、バカバカしいほど単純。
そして許し難い。
アメリカは中西部のワイオミング州のネイティブ・アメリカン保留地。
資源もない、作物も育たない荒地、冬は雪深い酷寒。
もちろん仕事も娯楽もない。
ネイティブ・アメリカンに何よりも欠けているのは、
《生きる希望》
見捨てられた土地。見捨てられた人々。
最後のテロップで流される言葉、
「ネイティブ・アメリカンの女性の失踪者の統計は一切ない」
見捨てられた土地の見捨てられた人々の、怒りを飼い慣らした表情が、
悲しく印象的です。
ジェレミー・レナーと予想外のエリザベス・オルセンの
好演が光りました。
(レナーが怪我で療養中なのが惜しまれます)
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ぷにゃぷにゃさんのコメント
2025年5月1日
おはようございます。
お花が狂い咲き!
なんてステキ!
5月といえば、こちらは一番爽やかな季節のはずなんですが、なんか暑いです。
でも、ツツジが盛りで、これからフジが咲き始めますね。
植物を見習って、文句言わないようにしまーす。