「事件は解決するが、問題は残る。」ウインド・リバー ノリック007さんの映画レビュー(感想・評価)
事件は解決するが、問題は残る。
映画なのでお見事なストーリーですが、現実はこんなものではないでしょう。
日本にもパワハラ、セクハラ、いじめを受けたデータは存在しない。
実際のパワハラ、セクハラ、いじめによる自殺者の人数は不明である。
パワハラ、セクハラ、いじめを行う人々は事実を隠蔽しする。
パワハラ、セクハラ、いじめを行う人々には罰がないからです。
立法は、パワハラ、セクハラ、いじめを取り締まる法律を制定していない。
行政は、パワハラ、セクハラ、いじめを取り締まる法律がないので、
パワハラ、セクハラ、いじめを行う人々を処分することができない。
司法は、略式起訴と不起訴処分で、パワハラ、セクハラ、いじめを
行う人々を守っている。
メディアは、大本営発表を垂れ流すだけで、パワハラ、セクハラ、
いじめを行う人々を報道しない。
行政、立法、司法から隔絶されたところで、人間は理性を保つことは
できずに、野獣以下の獣になる。
大成建設の社員で、現場監督をしていた23歳の青年に、納期を優先して、
新国立競技場の建設工事を行うように命令し、知っていて、自殺に追い
込んだ人のことは、何人いるのか、誰なのかを知りません。
NHKの社員で、佐戸未和さんに、都議選と参議院選を取材するように
命令し、知っていて、死亡に追い込み、事実を隠ぺいした人のことは、
何人いるのか、誰なのかを知りません。
大東建託は、20代、40代、50代の社員に仕事を命令し、知っていて、
自殺に追い込んだ人のことは、何人いるのか、誰なのかを知りません。
電通の社員で、大嶋一郎さんや高橋まつりさんに仕事を命令し、
知っていて、自殺に追い込んだ人のことは、何人いるのか、誰なのかを
知りません。
日本政府の政治家、財務省の官僚で、財務省近畿財務局の赤木俊夫に命令し、
知っていて、自殺に追い込んだ人のことは、何人いるのか、誰なのかを
知りません。
自殺したところで、何にもならないということを学び、自殺すべきでは
ありません。
ウィンド・リバーには、危険を顧みずに被害者を助けた人はいました。
日本には、自殺した人々を助けようとした人はいるのでしょうか?