「馬は かつては人間の翼だった」馬を放つ とえさんの映画レビュー(感想・評価)
馬は かつては人間の翼だった
キルギスの小さな村で起きた馬泥棒
一体、誰が何のために馬を盗んだのか
キルギスと言われて、なんとなく「あの辺」ということはわかっても、どういう国民性なのかイマイチ分からなかった
けれど、この映画を観るだけで、キルギスの祖先は騎馬民族で
宗教はイスラム教とロシア正教で…というのが分かってくる
そして、人間が豊かになると共に
生活の変化の波がこの町にもやってきて、
人々は自然を敬う気持ちを次第に忘れていってしまう
そのことを嘆く主人公は思い切った行動に出る
騎馬民族の失われつつある伝統と誇りを描いたこの作品
自然への尊敬の気持ちや、自然と共存する生活を失ってしまったのはキルギスだけではない
恐らく、どの国にも起きている問題として観ることができる
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