泣き虫しょったんの奇跡のレビュー・感想・評価
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感動
嗚咽するほど泣いた映画は久しぶりです。わかりやすく感動させようとする映画ではないのに、なぜこんなに心を突くのか。。しょったんと一緒に生きて、応援して、奇跡を魅せられる、とても丁寧に作られた名作です。
象徴的だった妻夫木くん。
丁度この夏に小説『盤上の向日葵』を読んだり、子どもと将棋対決をたくさんやったりしたので、見に行ってみようと思いました。
わかりやすいサクセスストーリー。
気軽に楽しめました。
豪華俳優陣にも満足。
余程、人望がある監督なのかな。
プロの資格がなくなるまでのストーリーがしっかりたっぷりあったため、敗北感や、成功を掴むことの喜びの大きさ、関わってきた人々の応援の熱さなどを感じることができました。
挫折を表す、あの泥沼に嵌っていくシーンはお見事です。
ああいう世界が、私は頭の中によく思い浮かびます。
実力や才能はあるのに勝負になると勝てない。
お人好しがトップに立てないという、妻夫木くんとのシーンは、明暗を分ける勝負の世界の象徴のように思えました。
棋士生活の厳しさ
映画館へ初、アマ棋士である父親と見てきました。後半の盛り上がりは良かったです。導入あたりが、なんとなく教育映画のように見えてしまった。実話からだから、しようが無いか?聞き慣れている駒の置く音は違和感があるが、スクリーンなら贅沢か?主役と友達が歳を追って、同じ場所で自転車乗ってるシーンは効果的でした。イッセー尾形の味わいが良い。
夢を諦めなかった先にある奇跡!
あまり知らなかった、将棋のプロになるための仕組みや。
その人たちの、努力、苦悩、葛藤などを分かりやすく教えてくれる。
そんな感動の実話です。
プロ棋士の養成所奨励会のルールで、一度は諦めたプロへの道。
将棋しか取り柄のないしょったんが、まわりのみんなの励ましや、助けを借りて、もう一度挑戦した先にある奇跡!
夢を諦めなかったしょったんの起こした奇跡を、是非劇場で観てください。
夢があって良いじゃない
パチンパチンと小気味よく響く駒音がずっと心地良かった。
将棋のルールも将棋界のしきたりも全く何も知らないしストーリーの予想も相当ついていたけど、ちょい役の藤原竜也と板尾創路を目当てに鑑賞。
監督が監督なので独特のテンポと描き方は承知の上。
小学生の時の作文で「しょく業」なのに「将棋」なのがとてもグッときた。
瀬川と鈴木の自転車の追い抜き合いのシーンが好き。
次々現れては消えていく瀬川の周りの人物たちがみんな優しくてほっこり。細かなポイントでちょいちょい胸打たれること多し。
ただ正直、良い人になりすぎて胡散臭い演技に思えてしまうことも。
主人公含め、人物描写が希薄なのでどうしても薄っぺらく感じるのは仕方ないのかな。
淡々と勝ったり負けたりしていく瀬川晶司の凄さや才能を感じさせるものがなく、周りの人の反応が不釣合いに思えたり彼を応援したいという気にあまりならず最後の感動も薄かったのが残念。
将棋が分かる人なら試合シーンはよりスリリングに、瀬川により感情移入できるのかもしれない。
鑑賞後、瀬川晶司について軽く調べてみた。
アマの時に羽生善治氏と対局していたり、瀬川がプロになった翌々年に将棋界に正式なプロ編入制度が決まったりと胸熱なエピソードがチラホラ出てきた。
そういうの少しでも差し込んで欲しかった。見逃していただけかもしれないけど。
唐突に5秒ほどねじ込まれた藤原竜也に笑った。贅沢な使い方だな。
普通の人だったしょったんにファンが付くという、印象的なシーンだった。
何かね
136本目。
3連休の2日と言いたい所だけど休日出勤で疲れてはないけどテンション低め。
あと1日あるのが救い。
で、苦手な上映時間長めの作品。
でも見易く、えっ、終わりみたいな感じ。
ただタイトルがね、分かりやすい。
奇跡って入ってるから。
それにあんまし泣いてないし。
使ってる役者さんは結構贅沢何だけど、なんか勿体ないなぁ。
小学校時代のシーンから気になって、作品全体を通して思った事だけど、型にはまってる感じが凄く嫌で、段取り通りしてるってのが観てて気になって。
監督の演出なのかは分からないけど、良く言えば分かりやすい芝居、演出だとは思うけど、俺には合わないかな。
豪華俳優陣ではある
キャスティングの豪華さに目が散る。
単なる端役なのに意味があるのではないかと余計な意識をしてしまう。
セリフで多くを語らせこちらの想像する楽しい余白が少ない。
BGMに工夫が少なくただでさえ単調な場面が余計につまらなく感じた。(ループしてる曲を4曲くらいで使い回し、終わり方はフェードアウトかブツ切り)
自伝原作なので動かせない要素が多いのも厳しい。ドラッギーな心理描写が一箇所あって画的に唯一良かったので、その方向で伸ばして欲しかった。
対局数も多くなるので、ラストに盛り上がりのピークが来ていないように感じた。そこは事実改変なり演出でもっとメリハリがあると良かったです。
全体的に切れ味悪いです。
じんわりと沁みる映画だった
とても面白かった。
しかし、万人にはウケないであろうとも思った。
ストーリー的には比較的淡々と物語が進行していく。
実話が基になっているということもあり、全体的に地味で、平凡な印象を覚えた。
しかし、地味で、平凡だからこそ、どこか懐かしさを覚える作品でもあった。
「今頑張っている人」「努力が報われない人」「無気力だった自分に後悔を感じている人」「人生の」「夢を諦めてしまった人」
にこそ観てほしい映画だと思いました。
僕は3回泣きました。
それほど泣き虫ではなかったが。
惜しげもなく投入されては去っていく豪華キャスト陣。エピソードの描き方が希薄ながらも人物像が見えてくるのは彼ら役者の力量の成せる業。その中心にどっしりと居座る松田龍平の安定感がいい。やや淡白にもうつるその性格や行動も、周りの熱量との対比が際立つ分、かえって存在感はあった。
ただ、瀬川の努力や天才性が見えてこず、ましてや一局一局の勝負のどこがすごかったのか伝わってこないので、どこか味薄感で終わってしまった。
長所短所混在の味わい満点の良作!キャスト豪華過ぎ。
良い!静かに確実に日々を描いていく演出に好感。感情を表に出すのが、苦手な瀬川さんを龍平さんが好演。お父さんの國村隼さん、小林薫さん、イッセー尾形さんも流石。豪華過ぎる役者陣故に実話感が若干薄れてしまうのが、唯一の難点。贅沢過ぎる悩みです。前例のない事にあえて挑戦する際の心の葛藤。決め手は感謝の心、報恩の思いに立った時に今までの道程が全て生かされる奇跡。応援される事による強烈なプレッシャー、プロの世界で生きる難しさ。静かな中に訴えるものがたくさんある佳作。出演されたプロの方々も良かったです。タイトルがイマイチ、見る意欲を掻き立てないように思いましたが、観た後はこれしかないな〜と感じました。欠点もありますが、それを補って余りある正に瀬川さん本人の様な作品に仕上がっていると思います。製作に携わった方々に感謝、感謝です。(^-^)
p.s.
野田洋次郎氏も好演、キャラクターが合ってましたね。
松たか子さん、藤原竜也さんも流石の好演。
上白石萌音、妻夫木聡さんは贅沢過ぎるでしょ。渋川さん、駒木根さん、永山絢斗、染谷君の4人組も良かったですね。他に大西さん、美保純さん、新井さん早乙女さん、板尾さん、石橋さん、良かったです、ってキャスト凄すぎるでしょ。監督の人望ですかね。凄い。
子役の4人もそれぞれに良かったですね。
実話だとしても地味過ぎる
実話であれ、映画にするなら、もう少しエピソードつくらないと。
NHKのドキュメンタリーを観てるかの様、単調過ぎてつまらな過ぎる。
泣き虫ってほど泣いてないし、しょったんの人となりと気持ちの揺れが描き足りないので、全く感情移入できない。
プロ入りの年齢制限があることは悪いことではないと思うし、そもそも、周りがお膳立てして起こした奇跡にどこにどう感動すればよいのかよくわからなかった。
冒頭、担任の先生のしょったんに対する言葉かけが素晴らしかったくらいで、関わりのある人物とのエピソードも少な過ぎ、と言うかほぼない。会話もない。
出来映えがあまりに地味で、後から妻夫木や藤原シーン入れたのじゃないかと思うくらい。
音楽も単調過ぎでしつこく、耳障りでした。
地味だけど 感動する。
確かに 派手ではない内容だし どこかが めちゃくちゃ盛り上がる映画では ありませんが。
とても いい映画でした。実話って事も ありますが 大人になると 頑張る事よりも どこか 自分の中で折り合いをつけて あきらめる事の方が 多い中 私 ちょっとだけ 頑張ってみようかなと 思わされました。
俳優さん達の演技も とても自然体で へんに力んでない?そう演じてたなら すごいけど。ホッコリしました。
たまには こういう映画 見るべきですね。
はっきり言ってつまらない
瀬川晶司のプロ合格は、少しでも将棋に関心がある人なら割合と知られた話である。だからこの作品は最初から結末がわかっている。であれば、ストーリー以外のところで人間ドラマを描くしかない。そんなことは制作サイドの全員が承知しているとは思うが、それでもストーリーを語るのに精一杯で肝腎の人物像が描かれないから、観客は誰にも感情移入出来ない。泣くのは主人公のしょったんだけだ。
何のハンディキャップもなくて、周囲がいい人ばかりで育った健康体の男が主人公では、そもそもドラマにならない。原作を否定する気持ちはないが、映画にするには弱すぎる設定だ。
こういうときこそ演出の力が要求されるが、時系列を追ってストーリーを描くという手法はあまりにも芸がなさすぎた。対局のシーンは誰もが駒を叩きつけるように指しているが、温和しく指す人も結構いる。将棋は静かに盛り上がる精神的なゲームで、対局、負けました、対局、負けましたというせわしない描写は著しく興を削いでしまう。盤面も、やぐら模様で進んでいたのがいきなり振り飛車になったりして、別の対局をいっぺんに表示したのか、よくわからないままだ。
一局の将棋には起承転結があり、それだけでひとつの物語になるくらいの内容がある。プロになれるかなれないか、勝負の一局をはじめから最後まで一手ずつ描いて、その合間に子供の頃からこれまでのエピソードを入れるくらいの工夫がほしかった気がする。門外漢の勝手な意見で申し訳ないけれども。
結局最後まで将棋指しの内面が描かれないままで終わり、消化不良のまま映画館を出ることになった。小林薫も國村隼も松たか子も、それぞれに光る演技があったし、松田龍平も将棋指しらしい思索的な人柄を上手に演じていたが、全体としてパッとしない映画になってしまったのはストーリーテラーになってしまった演出に原因があるのだろう。残念である。
将棋好きには色々な角度で楽しめます
将棋界の有名な実話。
あの将棋界に風穴を空けた功労者ですね。瀬川さんの活躍がなければ、今泉プロは生まれなかったかもしれませんし。
物語の前半は長く感じましたが、あれくらいの伏線がないと後半の盛り上がりも無かったかと納得です。
関係する周りの皆が編入試験を応援するシーンがうざく感じる人もいるかもしれませんが、瀬川さんの人柄が良く現れてるシーンだと思います。
対戦した5名を誰が演じるのか?プロ?と期待して観ましたが、神吉さんのみ本人映像かよ!って突っ込んでしまいました。1局目に3段に負けて~っていうシーン。そら現名人やしなぁってこっちも突っ込んでしまいました。
将棋好きでないとまた違う楽しみ方があると思いますが、奨励会のことも監督が奨励会出身ということもあり、凄くわかり易かったので是非!
遠赤外線的ほっこり映画
豊田監督の作品は、初鑑賞でしたが、とても好印象。
こういうジンワリ暖かな作品を撮れる方は貴重です。
実話との事ですが、夢があって良い話です。「聖の青春」、「3月のライオン」など、最近将棋の映画が多いですね。一見地味ながら壮絶な勝負の世界は、やはりドラマの舞台として面白いのです。
しかし本作は、丁寧に「しょったん」の少年時代からの将棋漬けの半生を描いていく。朴訥な主人公の役に、松田龍平がぴったりハマる。
実際は色々あったのだろうが、周りの人々がみな、さりげなく主人公を応援してくれる、ほのぼのとした物語に仕上がっている。
エピソードが多いのでそれぞれの見せ場は短いのだが、各場面の伏線が綺麗に編み上げられて、本編に取り込まれていくタイミングや、回想の出し方、バランスが絶妙で、心地よい。
それにしても、この作品、出演者がすごい。脇を固めるどころか、組体操のごとくガッチリ締まって、土台が揺るがないほどだ。
松たか子から始まり、國村隼、小林薫、イッセー尾形、妻夫木聡、板尾創路、新井浩文、早乙女太一、上白石萌音などなど、藤原竜也まで出てくるあたり、関ヶ原クラスの時代劇かと思うくらいのキャスト陣だ。
それでいて、変に大作っぽくなく、無理な盛り上がりや変な見せ場はなく、ストーリーをきちんと見せていく所に、とても好感を持てた。老若男女問わず、楽しめる映画だと思う。
実話だけに地味・・・でも”深いい”作品
将棋が題材で、しかも脚色なしの実話だけに”とにかく地味”
将棋の世界は、昨年人気漫画を、いきなり凌駕するような超逸材が出て来てしまったので、ちょっとやそっとでは驚かないですが、アマ名人が再度プロに挑戦ってニュースは、覚えてる。
有名俳優さんがバンバン出て来てもとにかく地味な無駄使い〜w
対峙する相手は、一般的には誰!?って本物の棋士が出てくるので、将棋好き以外は分からない究極の地味^^;;;
自伝的作品なので、家族や友人、町の将棋会館の人やライバル達との付かず離れず感がリアルに映像化されてました。
特にあのご両親じゃなきゃ将棋棋士・瀬川晶司は、誕生しなかったでしょうね。
☆4
ちなみに大谷選手が漫画みたいな活躍と言われますが・・・
漫画ならワールドシリーズ優勝して、投手で20勝、打者でホームラン王獲るって設定を作れるので、大谷選手はまだ漫画は、凌駕してない〜w
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