泣き虫しょったんの奇跡のレビュー・感想・評価
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淡々と、それが人生で将棋の世界
将棋とは無縁の中で生きている私にとっては、実話なのに遠い世界の事ように感じた。
ただ、将棋指しもまた人間であることがジワジワ後から伝わり、1人ではなく皆で勝ち取るための敗者復活人生物語に感動を得た。
ところところ出没する豪華俳優人に驚きもしながら、主演がもう少し感情移入が出来る魅力的な演技をして欲しかった気もする。
実話をそのまま映画にしたらつまらない
なぜなら現実はそれほど面白いわけではない
虚構なら際限なく面白くできる
実話を元にしても面白いのは嘘で塗り固めた代物だけだ
どうせカネを出すならつまらないリアルより面白い絵空事のほうがいい
この映画も奨励会を退会して父親が亡くなるまでは欠伸が出る退屈な話だ
役者が豪華だから耐えられる脚本だ
特例でプロに再挑戦するところから面白くなる
結果はわかっているのに
マンネリ化したつまらない現実も異例なことが起きれば少しは面白くなる
将棋のルールは全くわからない
わかればもっと楽しめたのかも知れない
これだって『聖の青春』だって『3月のライオン』だって好きな役者の芝居が観たかったから鑑賞したのであって将棋に興味があったわけではない
極端な話すきな役者がたくさん出ていれば将棋でもオタ芸でもガバティーでも何でもいいのである
それにしても脇役の皆さんが過剰なまでに贅沢だ
チョイ役でも妻夫木聡や藤原竜也が登場するなんて興奮してしまう
高級な店に注文した三段重ねおせち料理を目移りしながら眺めている感じ
やっぱり洋画より邦画が好き
日本の役者の芝居が大好き
上白石萌音の笑顔が大好き
日本映画万歳
出てる人たちがすごい。
とにかくすごい。個人的に好きな俳優が集まってるだけかも知んないけど。町田くんの世界みたいに、あえて主人公を新人にしても良かったかも?松田龍平も好きだけど。今まで見てきた将棋映画の中で一番好き。いつも思うけどこのしょうれい会のおきてってなんなんだろう。誰得?はじめにそうなっちゃったから前の人たちのことを考えると途中で変えるわけもいかなく‥ほんと、将棋差しの厳しさというか、やるせなさというか。とにかく周りにいた、いる人たちに恵まれてる。だから優しい将棋指しなんだろう。幸せな人だ。
奨励会の中での若き棋士同士の鬩ぎ合い、シビアな現実を実感する。一人の不屈の男の半生を描いた作品。
鑑賞当時のメモ:将棋界のシビアさと現在の上級棋士の凄さを実感する
17歳まで奨励会に籍を置いていた豊田利晃監督作。
瀬川昌司を支え続けた人々
・小中学生時代の将棋道場の席主、工藤(イッセー尾形)
・小学生からの幼馴染、鈴木(ラッドの野田洋次郎)
・会社の同僚達(石橋静河、板尾創路)
・昌司のファン(藤原竜也 ワンシーンだけ登場)
・アマチュアの強豪、藤田(小林 薫 将棋連盟に瀬川のプロ編入を直訴する 心の中で応援したなあ)
これだけの人々を動かしたのは、瀬川さんのお人柄だろう、と思った感動作である。
<頑張っていれば、見ている人が必ずいるし、苔の一念岩をも通すという諺を思い出した作品>
それにしても、錚々たるメンバー出演作だったなあ。
<2018年9月8日 劇場にて鑑賞>
二本立て二本目。 今度は一転、男の勝負の世界。プロ棋士への道のなん...
二本立て二本目。
今度は一転、男の勝負の世界。プロ棋士への道のなんと険しいことか。どれだけの人が夢破れ散っていったのでしょうか。これは実話であることが圧倒的、まさに奇跡。この事実に支えられての高評価だと思う。
映画としてはどうでしょう?もっと感動的な作品にできたかな?という感じ。まずは長い。特に一旦夢破れるまでが。もう少しコンパクトにできるのでは?豪華役者陣の登場もあまり重みが感じられず。極め付けは藤原竜也(笑)ぜひご覧ください。
・小学時代の恩師に会いたくなった。本作の松たか子みたいに美人だった。
・劇中読んでる中原不倫名人の将棋本、私も読んでた。
・食ってるアイスは王将か!あったなー。
諦めなければ。
将棋に興味があったわけではなく、完全に俳優さん目当てで見た作品でしたが、見終わった後でこんなに将棋がかっこいいと思うとは予想していなかったです。
プロ棋士になるために、こんなに静かに熱い闘いが繰り広げられている世界。おそらく趣味で将棋をやっている人には想像も絶しない苦しさや涙があるのだと知りました。何百何千とある戦法を勉強して努力しても、どう転ぶかなんて予想のつかない試合。圧倒的集中力の戦いが見てるこっちも頭がパンクするほどでした…。
実力派のキャストを結集したかいもあって作品の重厚感は満足出来ました。
煙草の煙
何の取り柄もない将棋が好きな小学生が、プロ棋士を夢に見、奨励会に入会するもプロにはなれず、サラリーマンとして新たな道を歩むが、アマで名人になったのをきっかけに、制度の壁を超えてプロ棋士になった実話。
『しょったん』は本作の主人公、瀬川昌治のあだ名。
実はこの映画のことは全く知らず、予告編を見た記憶がない。
ともあれ、豪華俳優陣が多数出演していることもあり、軽い気持ちで鑑賞することに。
私自身は将棋は指さないし、そもそも将棋の事は詳しくもない。
プロ棋士といえば藤井七段や羽生名人、引退した加藤一二三名人ら数人しか知らない。
そんな私でも、じゅうぶん楽しめました。
特に盛り上がることもなく、良くも悪くも淡々と進んでいくのが、リアルで良かった。
最近は過度な演出を目にする事がが多いので、物足りなさを感じるかも知れないが、むしろ好印象だと言える。
街の将棋クラブのシーン。
喫煙率が高く室内は煙りがもうもうとしていて、こんな劣悪な環境で、大人に混じって子供が将棋を指していたとは、今では考えられないことだ。
将棋の世界を初めて垣間見たが、プロになるための奨励会には年齢制限があり、26歳までに四段に昇段しないと退会せざるを得ない。
その退会していく若者の一人を演じた、妻夫木のシーンが印象的たった。
地方ではトップクラスの少年達が、プロを夢見て入会しても、プロになれるのは僅か15%ほどらしい。
なんとも厳しい世界ではないか。
主人公瀬川を演じた松田龍平は、物静かで抑えた演技が良かったが、もっともっと内面に秘めた熱いものを、前面に出しても良かったかと思う。
冒頭の、松たか子演じる『若くて綺麗な先生』。
こんな先生だったら子供は頑張るね。
いや、大人だって頑張っちゃう。
この作品は若い子や、特に小中学生生とその親御さんに観て欲しいと思う。
将棋愛の物語
豊田監督の「この映画を作ることで、将棋への憎しみが浄化されたような気がした」とのコメントを聴いて見に行った。
全体的に淡々とした雰囲気だったが、その雰囲気が、人の弱さ、挫折、再生を表現するうえで、くどいことなくちょうど良かった。
将棋に人生を賭けて挫折した男が、原点である将棋への愛へ回帰する様に、グッとくるものがあった。
泣き虫というほどではないが、俺は泣いた。
最初の方は微妙だったけど、何が奇跡なんだ。とか思いつつ。でも恥ずかしながら途中から、ノンフィクションの話だということに気づいて、惹きこまれていった。そして、本当にプロになるという奇跡。謙虚で、優しくて、そして強い。周りを固める豪華俳優陣。いいですね。面白かったです。泣きました。小学校の先生の言葉、手紙、いいですね。
孤高の天才ではなく、みんなの想いを実現した棋士
豊田監督は「人と人のつながりをみてほしい」と舞台挨拶でおっしゃっていました。
相関図の登場人物が多いことでわかるとおり、主人公は本当に様々な人から応援・支援・言葉・思い、そういうものを受け取ってプロ棋士へ再挑戦していきます。
資質に恵まれてはいたものの天才とまではいかない、でも「まあプロは当確だろう」という心の奥に潜む油断から、努力はするけど「なんとしてでもプロに」という気概が足りない感じ。
奨励会出身の豊田監督は脚本も手がけており、微妙な心の動きを描くのがさすがに上手い。
鑑賞後は小さなエピソードや出来事の積み重ねが蘇り、なんだか胸がいっぱいに。
ときどき「今の自分があるのは皆さんのおかげです」というセリフを聞きますが、まさに主人公はそういう一人だと思った。
それにしても勝負の世界は厳しい。
プロになれても、それはスタートラインに立っただけ。
羽生義治さんとか藤井聡太さんとか、想像を絶するレベルなんだと改めて感じた。
いい映画だった
いい映画だった。
自分も小さい頃に将棋好きだったから、奨励会という場所は知っていたけれど、映画は想像をはるかに超える厳しい世界だった。
年齢制限がある中で「いつかは四段(イコール、プロ)になれるはず」と皆が思い描くのも当たり前だと思う。そもそも奨励会に入るだけで、小中学生として、多くの競争を勝ち抜いてきているわけだから。そしてそれだけに、年齢のエンドが見えてきたときのプレッシャーは、本人にとって恐るべきものなのだろうな。
同じ将棋映画「3月のライオン」もかなりうまく描いていたと思うが、あちらの主人公は将棋で成功する者に対し、こちらの主人公はプロになれず将棋界を去る立場。敗北感、虚無感は、本作のが痛烈で、劇場中を覆いつくしていた。
そして、本作の3/4は脱落までを描く時間なので、観客が浴び続けるプレッシャーも半端なものではない。
将棋のリズム、対局の緊張をよく表現しているのは、音楽、駒音、駒の動き。特に駒の動きを独特にとらえたカメラワーク。それらが相まって、対局シーンは、退屈どころか小気味よくさえある。
聞けば、監督も奨励会に所属していたとのこと。だからこその見事な演出、撮影だと思う。
ストーリーは、ザ・ドキュメンタリー。35歳でプロ棋士になるということ自体が奇跡のような実話だが、実話だからひとつひとつの出来事の中でびっくりするようなどんでん返しがあるわけではない。それを、松田龍平の抑えた演技がベストマッチ。
そうして抑えた映画であっても、最後は誰しもが涙あふれるであろう。それは実話のすごさであり、それを描くことは映画の価値だ。
はしょりすぎ
しょったんの人柄と家族に支えられていたことはわかった。
ただはしょられすぎて、感動にはいたらなかった。
実際は奨励会→アマ→プロって、相当すごいことなんだろうな。
映画からは努力していることや、才能は感じなかった。
気になった点
同級生にけしかけられ、幼馴染と将棋を始めて指すシーンがあるが、家が隣同士なのと、そもそも将棋に誘ったのはしょったんというエピソードに?となった。
奨励会の仲間で染谷さんと駒木さん以外はプロになったのかな?
そんなに泣き虫ではない。
ちょい役が豪華
文句無しです
囲碁・将棋・競技かるたなどのマインドスポーツ、頭脳スポーツものが大好きで本当萌えるので、これも勿論観にいきました。
幼少期から大人まで丁寧に成長や挫折が描かれていて良かったです。ここ最近の将棋映画なら「聖の青春」「3月のライオン」の方が私は好きだったかな。ここ最近の松田龍平の映画なら「舟を編む」「映画夜空はいつでも最高密度の青色だ」の松田龍平の方が好きかな。比較対象があり過ぎて無意識に色々比べてしまうのもあれですが…。
映画としては特に批判する部分もなく、演技がきちんと出来る人達が集まって良かったです。むしろそこがかなり大きいのではないかなとも思いましたが。
キャスティング的には、「松田龍平」と「新井浩文」(しかも豊田監督!!)、「松田龍平」と「小林薫」(好きな映画でよく共演してるしいつも良い関係性の役どころ!!)はかなり興奮でしたね。凄く良いですね。
初演技・初映画の窪塚愛流君も雰囲気からして最高でした、もっと色んな映画出て欲しいな。
あと飲み屋のシーン。「舟を編む」「逃げ恥」でも出てた神保町の酔の助が出ていた…。まだ行った事ないから絶対行こう笑。
松田龍平はどの役やらせても独特の雰囲気とペースがやっぱり魅力的で、今流行りのカメレオン俳優という言葉(この言葉最近本当嫌だよね?笑)にハマる感じではなくて、「〇〇の役」×「松田龍平」でどんな仕上がりになるんだろう?といつもワクワクさせてくれるね。本人自体の人物面もとても好きだし。新しいドラマもそうだけど、いつまでも追い続けたい。
でもやっぱり松田龍平史上のナンバーワン松田龍平は「青い春」なんだよね。カッコ良過ぎだあれは笑。
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