「顔デカ仮面の祭り」悲しみに、こんにちは kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
顔デカ仮面の祭り
亡くなった母ネウスの弟エステバと妻のマルガ。そして年下の幼い従姉妹であるアナとの新しい生活。亡き母を恋しがる様子を見せつつも、家族の中に溶け込もうとしていたフリダだったが、アナへの無意識の嫉妬心から無理難題(ハエはちょっと・・・)をやらせようとしたり、怪我までさせてしまった。
そんなフリダの特異な性格もあったが、叔父叔母の優しさったら普通以上に温かく感じられる。両親の死が治療法の確立していない未知の感染症が原因だったという噂が広まっていたため、フリダまで周囲の人に怖がられていた不憫さもあっただろう。何しろ、「痒い」を連発するフリダ。医者は抗ヒスタミン薬しか投与しない。
甘やかされて育ったフリダに対して、アナと同じだけ娘として扱うところに感銘を受けた。日本だと親戚の家に引き取られたら「食い扶持が減る」とか言って蔑ろにされそうな・・・おっとこれは『火垂るの墓』などの邦画の見過ぎか・・・
フリダもアナもなぜここまで自然な演技が出来るのか、天才子役に違いない!エンディングにはちょっと不満も残るが至極のハートフルストーリーだった。
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