劇場公開日 2018年7月21日

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「【初めての出来事、経験に対峙する少女の心の機微を繊細に描く作品。】」悲しみに、こんにちは NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【初めての出来事、経験に対峙する少女の心の機微を繊細に描く作品。】

2020年3月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 フリダはどうも、どこかに引っ越すようだ。
 渡される”ネウス・ビホ・シモン”と書かれた女性の絵。

 何となく、引っ越しの理由の想像がつく。
 だが、映画では明確な台詞なしに、叔父夫婦の家で住むことになったフリダは、叔父夫婦の幼い娘、アナと一緒に遊ぶ日々だが、慣れない生活が続き、我儘になったり、精神は安定していない。

 そして、時折呟かれる神への贖罪の言葉。
 映し出される、小さなマリア像。

 後半、フリダの口から叔母に問いかけられる言葉で”ああ、矢張り・・”と思うとともに、健気なフリダのそれまでの姿が思い出される。

 そして、無邪気に遊ぶ中での突然のフリダの涙・・。こちらも涙してしまった。

<悲しみの意味がはっきりと分からず、自己表現出来なかった少女の健気な姿が印象的であった作品。>

<2018年9月1日  シネマテーク高崎にて鑑賞>

NOBU