「【初めての出来事、経験に対峙する少女の心の機微を繊細に描く作品。】」悲しみに、こんにちは NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【初めての出来事、経験に対峙する少女の心の機微を繊細に描く作品。】
フリダはどうも、どこかに引っ越すようだ。
渡される”ネウス・ビホ・シモン”と書かれた女性の絵。
何となく、引っ越しの理由の想像がつく。
だが、映画では明確な台詞なしに、叔父夫婦の家で住むことになったフリダは、叔父夫婦の幼い娘、アナと一緒に遊ぶ日々だが、慣れない生活が続き、我儘になったり、精神は安定していない。
そして、時折呟かれる神への贖罪の言葉。
映し出される、小さなマリア像。
後半、フリダの口から叔母に問いかけられる言葉で”ああ、矢張り・・”と思うとともに、健気なフリダのそれまでの姿が思い出される。
そして、無邪気に遊ぶ中での突然のフリダの涙・・。こちらも涙してしまった。
<悲しみの意味がはっきりと分からず、自己表現出来なかった少女の健気な姿が印象的であった作品。>
<2018年9月1日 シネマテーク高崎にて鑑賞>
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