「うーん期待しすぎたかも…」鈴木家の嘘 くーさんの映画レビュー(感想・評価)
うーん期待しすぎたかも…
予告編を見て、観たいと思ってました。
ツイッターフォローしてると、絶賛の感想ばかり。
だから期待しすぎたのか、私はそこまで良いとは思いませんでした。
重いテーマだからかわざと滑稽にしたり、
感情が高ぶった人が皆、やたら大声で話したりむせび泣いたりするので、かえってしらけてしまった。
(最初から最後までうるさい岸本加世子、グリーフケア会合の旦那が鍋磨いたあと自殺した女性、妊娠したけど育てられるかと連呼する女性、感情高ぶると声デカくなるわけじゃないでしょとイラついた)
それに母が真実を知るきっかけ、あんなのあり?
結婚式で息子の誕生日祝ったりしないし、ましてや親戚でもない他人が結婚式で、たとえ酔ってようと、人ん家の二階に上がり込んで部屋めちゃくちゃにしたりするかね。
あそこは絶対、もっと練って違うストーリーにしてほしかった。
コウモリだって、あの仕掛け必要だったのかな…
ソープ嬢のこともどうしてあんなにしてまで話したがるのかわかるづらくて、無い方がよかったと思う。
父が自殺した息子のために必死になってるとこ見せたかった?それにしては…
車の窓のことは良かった。
岸部さんと加瀬さんの河川敷?での土まみれになっての感情のやりとり、ああいう風に、重いことは重いまま見せてくれれば良かったのに。
予告編では面白さに魅力を感じた。
でも映画で観たとき、狙って面白くしてると感じられたところに確かにクスッとしたけど、同時に気持ちをそがれた気がした(私は家族や身近な誰かを自殺で亡くしたことはないし、そのテーマだから観たわけではありません)
グリーフケアを仕切るボランティア男性とか、何回も通ってて富美が吐いたとき世話してくれた女性とか、声が耳障りプラス話し方が自然に感じられず、台詞が入ってこなかった。いくら脇役でも話への集中そがれると、そこから急につまんなく感じたりする。
お母さんの原さんが縄を切って下ろそうと必死なとことか、先ほど触れた岸部さんと加瀬さんの身体と感情のやりとりなど、何度か涙が流れ、自分の家族とのやりとりに思いをいたしたりもした。
ただ、やはり、すごく良かったとは思わなかった。