「家族の死の乗り越え方(コメディタッチ映画に非ず)」鈴木家の嘘 bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
家族の死の乗り越え方(コメディタッチ映画に非ず)
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いやいや、至って真面目な映画でした。しかも結構深い。
兄の自殺は自分の言葉が引き金だと思い込んでいる妹。理由を突き止めることに、なりふり構わず必死になっている父親。生きていると嘘をつき続けられた母親。ばれました。あーそですか。ここからが家族の本当のドラマです。
結局答えは出ずじまいですが、胡散臭い霊媒師まで呼んじゃうワラニモスガル状態かと思いきや、家族は冷静でした。霊媒師のウソツキ振りに目が覚める夫婦と妹。何をやってるんだ鈴木家は?
ラストは、自殺のカギを握っているかも知れないイヴちゃん探しの旅に一家が出かけるシーンで終わります。家族の死の哀しみは家族で乗り越える。誰も責めないで良いから。って言う映画。松竹にしては話が易くない。役者さんも、各々の立場で好演。旦那自殺の寡婦である小林さんとかGJとしか言いようが無い。
木竜麻生を見るのは今年二本目。おんな相撲の演技は、暑苦しさを通り越して見苦しかった。「魂の雄叫びの突き」1本のみ、と言う映画が悪かっただけみたいですね。どっちを先に撮ったか知らないけど。鈴木家では、物語を引っ張り、長回しを完璧に演じ切り、観客をストーリーに引っ張り込む存在感。素晴らしかったです。
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