劇場公開日 2020年10月16日

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「さすがショーン・ペン。だけど。」博士と狂人 fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0さすがショーン・ペン。だけど。

2021年9月7日
iPhoneアプリから投稿

一言「ちょっと、盛り込みすぎるかなあ」。
実話が元です(こういうの最近多い。好きだけど)。

「世界に大英帝国・女王陛下のおことばを知らしめるために」。
オックスフォード大辞典を編纂する話。
なんですが。
言葉の文例(用法)を、国民から広く募集→本に募集文を挟む→受刑者が手にする。
メルは編纂者、ショーンが受刑者(元外科医)のWキャスト。

「獄中人と編纂者が言葉のやりとりで、少しずつ友情を育んでいく」。
そんな話を脳内で描いていたのですが、ちょっと違う。
矛先は「天下の大英帝国辞典に、獄中人が関わっていたとは何事だ!」と。
段々話が悪い方向に進んでいく、思いがけない展開。

多分戦争時にPTSDになり、神経をやられた元外科医役。
ショーン・ペンさすがのど迫力。結構引きました。
獄中での描写もご飯中には、遠慮願いたい箇所もあったり(個人的に)。

史実なのでラストは「そっか、そっか」でしたが。
辞典の話と、受刑者とその被害者の話、友情話。結構どれも重かったしなあ。
「舟を編む」の世界とは、全く異なる事を書いておきます。

おすすめではないけど、こういうことがあったを知るのにはいいかも。
イギリス映画の名バイプレイヤー、エディー・マーサンがいい仕事してました。

ゆき@おうちの中の人