「極上のホラー。恐怖の果てに待つ悲しい物語。」ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
極上のホラー。恐怖の果てに待つ悲しい物語。
【賛否両論チェック】
賛:登場人物それぞれの葛藤が、屋敷の謎が解き明かされていくにつれて明らかになっていく様が、非常に秀逸。ミステリー要素もあってハラハラさせられるほか、グロシーンがそこまで多くないのも嬉しい。
否:ホラー映画特有の急に驚かせるシーンが非常に多いので、苦手な人は観られない。
本作で1番気になるのは、やはり「増改築し続けるその理由」です。自らも最愛の人を失ったエリックが、恐怖体験をしながらも少しずつその謎を解き明かしていく様は、ミステリー要素もあって、よりハラハラさせられます。
そして全ての謎が明らかになった時、サラ・ウィンチェスターの本当の目的や、エリックの過去との繋がり、最愛の息子を守ろうと奔走するマリオンと、それぞれの葛藤が浮き彫りとなり、恐怖の中にも非常に悲しい物語が描き出されていきます。そしてそれらを全て葬り去るような最凶の恐怖を前に、彼らがどう立ち向かっていくのかにも、注目です。
驚かせるだろうと思っているシーンをわざとかわしたり、予想だにしていないところで驚かしてきたりと、恐怖のバリエーションも豊富ですが、その分苦手な人は絶対観られません(笑)。極上のホラー体験を、是非劇場で。
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