「創造」ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷 U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
創造
クリックして本文を読む
実話ではなく、実際にあるものから創作した物語。とても良くできたお話しだった。
実際にあるその家の背景を俺は全くしらないのだが、銃によって死を遂げた霊が集まる場所。
そして、それを生涯かけて供養なのか贖罪なのかを、続ける婦人が主人公。
この婦人の台詞がとても秀逸。いちいち納得してしまう。
実際にあった地震なども組み込まれ、なかなか優れた脚本にも思うのだが…詰まる所、ホラー映画の定番的手法から外れるような事はなかったと思う。
部屋に封印されていた霊達が、軒並み友好的な所から興醒めもしだす。最終的には直接対決とばかりに対峙したりする。
ラストなんかは、その家自体が霊達の墓標かのような扱いだ。
作中のエピソードが、この実在する家にどれくらい影響されてるのかは分からないのだが、音やカットで驚かせるのではなく、ゾッとするようなシュチュエーションというか、後から込み上げてくる恐怖なんてものがあっても良かったのではないかと思う。
ただ…その場合、実際に「家」自体はあるらしいので、文字通り洒落にはならない。
もしくは、逆に、ヤバ過ぎて書けない話しとかもあるかもしれない。
「事実は小説より奇なり」
この言葉を、証明するまたとない題材なのだが…既存の作品との差はあまり感じられはしなかった。
異質な家の構造も、あまり恐怖を煽ってもくれなかった。序盤から好奇心旺盛な医師にもちょいとツッコミたくなる。
その家を増築するに至る元凶や経緯、または増築し始めた狂気や心理をもっと丁寧に描いてれば違ったのかとも思う。
が…。
その詳細を検索してみるかと気楽に思えないくらいは怖かった。
コメントする