「火に油」ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷 KinAさんの映画レビュー(感想・評価)
火に油
屋敷の造形が好き。
映画として、ホラーとしての楽しさはあまり堪能できなかったので、もうウィンチェスター・ハウスのカラクリや部屋をたくさん見せた紹介ムービーにして欲しかった…
ストーリーはだいぶ無理矢理が過ぎる印象。
特に意味のない小手先の手品をドヤ顔で披露する、若干頼りないエリック医師でなければなかった理由や、屋敷の増設を繰り返す理由はなんとなくわかるけど…
強烈な怨みを持った霊体への対処方法があまりにも本末転倒というか、それって火に油じゃない?としか思えなかった。
私はオカルト幽霊系のホラー演出には結構チョロくすぐ怖がって楽しめるんだけど、この作品では全く恐怖を感じられず残念。
ストーリーが納得いかなくてもテンポの良さや恐怖演出で強行突破してほしいものだけど…
銃の弾丸のように一瞬だけ驚かせてすぐ消えてしまう霊たち。相当シャイか。
ゴシックホラーの雰囲気や映像構成は好き。
サラ・ウィンチェスターの服装もかなり好きで、なんて美しいんだと思って観ていたけど、唯一彼女の髪型がどうしても、漫画のように綺麗に巻かれた違う物が乗っかっているように見えて気になって仕方なかった。
現存の屋敷についてネットでさらっと調べてからの鑑賞。特に知識がなくても鑑賞に影響なかったけど。
霊の作用や実際のエピソードは置いておいて、現実にこの屋敷を本気で造らせた人間がいるんだと思うとゾッと来るものもある。
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