「オープニングが秀逸」犬猿 やかんともきさんの映画レビュー(感想・評価)
オープニングが秀逸
クリックして本文を読む
男二人兄弟、女二人姉妹、一番身近で切っても切れない他人。
他人に何かにつけて比べられ、自分でも比べてしまい苦しむ対象。
男二人兄弟の兄である自分は、無茶苦茶で粗暴な兄にそれでも感情移入。弟と己を比べて勝手に自虐的になったり、それでも「兄」を「演じよう」としたり。兄ちゃんってツライなあなどと。
弟や女性姉妹、一人っ子などほかのひとの感想が聞きたくなる。
不細工な姉を、容姿端麗な妹と比べて執拗なまでの意地悪カットで撮るのは面白いがやり過ぎ感もあり。男兄弟くらいのフラットな感じで扱ってくれたほうが良かったのにとも思う
脚本はよく練られてるようにも、ただの「あるある」なようにも見えて不思議なバランス。
吉田監督自身は兄弟いるのかな?
そして何と言っても、この映画の白眉はオープニング。
映画会社のマークが出てからまだ予告が続くのかよ!と。
それが何か途中で切れたぞ?事故か?と思わせてからのシームレスに映画が始まる切れ味素晴らしい。
オープニングのインパクトが強すぎて映画本編の記憶が薄れるくらい。
過去にこれ誰かやったことある手法なのかな?素晴らしいと思う。
是非映画館で見てほしい。
コメントする