ゆれる人魚のレビュー・感想・評価
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とても切ないファンタジーホラー
ホラーはなるべく避けてきたが、ファンタジー要素強めということと本作の底知れぬ雰囲気に惹かれて鑑賞。
独特な映像美と音楽そして奇想天外なストーリー、終始息つく間もなくあっという間に切なすぎるエンディングへ。
本作の魅力であろう姉妹のカラフルでキュートなシーンと暗く残虐なシーンとのギャップは、まさに天国と地獄。
途中わかりにくいシーンもちらほらありながらも、それもかえって本作の謎の魅力にすり替わっていく。
それにしてもシルバーの要所要所での決断は、本当に胸を裂かれるほど切なく到底涙なくしては語れるものではない。
全体を通して女性陣の肌の露出がもう少し控えめであれば、相当奇抜な作品ではあるものの、個人的には満点評価したいほどの良作だった。
えっ!『ダンサー・イン・ザ・ダーク』!
何点か脚本に疑問アリ。
交換された魚側の女性は誰で、その後どうなったのか?
結局、男は何故シルヴィアを裏切って、シルヴィアは何故その行為をゆるしたか?
もう一度見てみたが、良くわからずじまい。
そのスッキリしないストーリーが、まるで『ダンサー・イン・ザ・ダーク』見たいな印象にしてしまっている。
ミュージカル風にしている斬新さは良いと思う。
音楽も全てオリジナルのようだし、地声で歌っているようなので良いと思うが、大変に残念な映画だ。
しかし、こう言ったキッツュでエログロナンセンスな映像をそれなりに芸術っぽく仕上げてしまう技法は、日本人よりも遥かに上を行く。
日本では先ずは女優が脱がない。歴代の大女優で裸を見せた女優はいないハズだ。脱亜入欧を信念としながら、この点だけ、コテコテの亜細亜なのである。勿論吉●●●合さんに『裸見せろ』と強く求める事はしないが。
人魚が本当にリアル
まず、数ある人魚の映画・ドラマの中で、本作品の人魚のビジュアルが1番リアル。大きな尾鰭も、人間の関節を感じさせない為だったりもするのかな?とにかく、本物みたいですごかった!監督センスが良い。
ミュージカル映画は苦手だったけど、この作品は好き。
ラストシーン切なすぎて胸が痛い。
ゴールデンちゃんとシルバーちゃん2人の気持ちが辛すぎる。
シルバーちゃんの最後の顔。あなたを好きになれて良かったとか、抱きしめてくれるだけで幸せみたいな、本当素直で愛らしい良い表情をしてくれた。いろんなピュアな感情が詰まった顔が本当に忘れられない!
そして、ゴールデンちゃんは、見事な演技力。ゴールデンちゃん、ミステリアスでワイルドな美人でブチ切れてる顔も不安な顔も見惚れちゃう。お風呂のシーンも砂浜ほふく前進シーンも警察とのベッドシーンも最後の飛びかかりも迫力があって良かった!
とても心に残る映画だった。
期待せずに見たら想像以上に良かった
ここでの評価が低かったので、意味分からない系の映画かなと思ってたらそこまで意味不明でもなく
見たい部分見せてくれるし音楽もおしゃれで良かったです。
サウンドトラックあるなら欲しいです。
途中、バンドの3人が喧嘩するシーンの喧嘩の理由と、その後点滴を打ちに来る女性と、結婚式でベンチでタバコを一緒に吸ってる女性は誰?という疑問がわきましたが、それ以外は良かったです。
姉の恋した相手のミュテクが、話の展開考えたらまあそうなるだろうなと。
クソだけど。
結婚するまで早すぎだけど。
妹よくやった。
グロテスクなシーンはちゃんとボカさず見せてくれて良かったです。
あまりに良くて手術シーンは巻き戻して何度か見ました。
でも手術したら、人魚じゃなくなる→泡にならずに済む。という訳でもないんですねー。
人と魚のあわいをゆれる
冒頭は水の中から始まり、頻繁に水の描写があったり、そこに水はなくとも水の音が聞こえる。人間世界に人魚の水の世界が徐々に侵食していくようで、人魚の魅力に引き込まれている人間たちの姿を表現しているように感じた。セイレーンが人間を海へ引き込む時と同じように、水の中へと。
しかし、彼は人魚ではなくて、人間の女性を選ぶ。シルバーは朝までに彼を食べないと泡になって消えてしまうが、シルバーは彼を食べない選択をした。彼が人間の女を選んだから、「人間」として自分の最期を迎えたい、と思ったのかもしれない、人と魚のあわいを揺れることは、生と死のあわいを揺れることと同じだったみたいだ、
セイレーンは歌声で人間を惑わせるから、ミュージカルはぴったり、でも、神話の人魚のように、人を簡単には惑わせられない、現代の人魚は、人間になることを欲望して、大切な声を失い、泡になって命を失ったりもする、
現代の人魚姫
映画の中に出てくる人魚の中でもトップクラスにビジュアルが大好き!
ヌメっとした魚感のあるグロさがグッド。
童話の人魚姫の物語を踏んだストーリーでありながら、現代の乙女が求める新しい答えが提示されてるのがいい。
人魚の姉妹は“女性”の象徴でありメタファーだと捉えると、愛した男に裏切られたときどうするのか。
泡になって泣きながら消えるのが正しい女性らしさなのか?
この映画の中で人魚が2人いるのがミソで、その答えに多様性を持たせた終わり方なのが現代にフィットしてる。
グロくてムリ。
おしゃれでキッチュな感じのロックミュージカルってのをぼんやり想像してたのですが。
ごめん、私には無理なグロさがありました。
特に意識あるまま下半身を切り取るってのにもう。
素敵なおっぱいと、穴のないなまめかしい下腹部とお尻、
魚の下半身のぬるぬる感と、淡水を思わせる質感は良かった。
シルバーが恋した相手がえらくクソで、びっくりした。
なんであんなやつ思って泡になるねん!噛み砕け!って思った。
頭ボコボコの同類さんとか、バンドメンバーの関係イミフとか、よくわからん女の人が二人くらいいた?とか色々突っ込みたくって忙しかった。
ゴールデンは女の子好きなんすね。
たぶんシルバーの中の子が、「夜明けの祈り」の自殺した修道女やってた子じゃないかな。
オチにどうしても納得がいかない
前々から見たかった作品で近場のミニシアターで再映されたので見てみました。
音楽や雰囲気は個人的にはすごくツボでした。だけどストーリーは終始首を傾げるとこばかり、、最後のオチとしては全く納得いきませんでした。最終的に男の人を妹が殺してしまうなら、姉が泡になる前に殺してしまうべきでは?もうちょっと個人的には工夫が欲しかったです。それと時代設定が何も活きていない気がしました。
音楽がすきです。
ホラーではないなあ。話は若干ぐちゃっとしてるけど、私は許容範囲内。登場人物の人間性疑うところあるけどまあ。この映画の音楽がとてもすき。歌詞の意味は訳したらわけわからんけど。 あとは最後のシーンで幸せそうに笑うのがすきだなあ。(ネタバレごめ)
貴方の腕の中よりもここは暖かい
珍しいホラーファンタジックのポーランド映画。ポーランド語自体も全く皆無なので、姉妹の名前である、『ゴールデン』『シルバー』が台詞と字幕の差違の大きさに、何かまるで他の惑星の住人の言葉のように思えてくる、そんな遠いところに連れて行かれる印象である。
アバンタイトルでは川岸で男がギターを弾きながら歌を歌って、川から現われた二人の人魚のデュエットが奏でる綺麗で怪しい曲調が否応なしにゾワゾワ感を駆り立てる所からスタートするのだが、そこからほぼノンストップで音楽劇へ突入する。まさかミュージカル仕立ての作品だとは知らなかったので、いつこの構成が終わるのかと思ったが、後半までそれが続くのである。ナイトクラブが舞台のシーンが多いのでその舞台での歌謡がメインになってしまうのは仕方ないのだが、もう少し姉妹のやり取りや感情の表現を丁寧に描いて欲しかった。場面展開や、シークエンスの転換も一寸雑さが垣間見え、ストーリーの連続性が難解になってしまった。とはいえ、長編作品は初めてという監督なのだから、のびしろも又期待できる作品でもある。チープな中にもどことなく東欧っぽい神秘感も溢れているし、ニューロマンティック、ロック、パンク、ヨーロッパ民謡等の多彩な音楽も又、少しづつ音階やコード進行の新鮮さが興味深く愉しませてくれる。何より、主演二人のヌードの美しさやロリータ性は、東欧美女好きの日本人には生唾ものであろう。思っているよりもホラー要素は前面には出てこないので、もう少しスパイスがあっても良いかなとは思うのだが。
いずれにせよ、才能の片鱗をみせて頂いた作品である。『穴がない』っていうのはとんちが効いていて面白かったw
寝てしまった
ちょっと寝不足だったのもあるのだが、途中でうとうとしてしまい気がついたらシルバーの胴に縫い目があって、どうやら下半身を交換したようだった。大きな見せ場を見逃してしまった。
人魚がモンスターであるという軸足にブレがないところがとてもよかったのだが、全体的にキャラが薄く、役割以上の個性が感じられなかった。短い映画なのに物語の展開が遅くて眠くなってしまった。
音楽も最初すごくいいなと感じたのに、だんだん一本調子で飽きてしまった。
人魚が本当に泡になって驚いた。
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