劇場公開日 2018年2月10日

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ゆれる人魚のレビュー・感想・評価

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5.0金と銀の輝き

2018年1月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

過去、ミュージカルやホラーを撮ることがほとんど無かったポーランド産!
チャレンジングなだけでなく“カッコイイ”がてんこ盛りの、トンデモ映画が日本上陸!(←人魚だけにww)

アンデルセンが紡ぎ出した、愛が実らないと泡となって消えてしまう人魚姫と
美しい女の姿と歌声で水夫を狂わせて溺死させてしまうセイレーン。
対照的な姉妹、シルバーとゴールデンの物語は
その名の通りそれぞれの魅力が輝いていました。

姉の透き通るような高音と、妹の深く響く低音。二人のハーモニーの素晴らしいこと!
歌いながら近づいてくる二人。
姉の優しく包み込んでくれるような眼差しに惹きつけられ
妹の妖艶で誘うような眼差しからは逃げられません。
あれなら、海に引きずり込まれるのも納得( ̄∀ ̄)

曲もハイセンスでカッコ良い!
なかでも私のお気に入りは数え歌。
回想シーンを挟まずして、海中での幼い二人の姿が垣間見える…。姉妹の絆を感じさせる名シーンでした。
人魚語の会話も、人間達には立ち入れない二人だけの世界があって良いですわ〜(*´ω`*)

どのシーンも色味が良くて印象的。
チラシにもなっているシーンはムンクの『マドンナ』を思わせるし、華やかで如何わしいナイトクラブのレトロ感もたまらない。
(80年代のポーランドには、実際に生バンドで踊るこんな店があったと聞いて驚きました。)
個人的には民兵官とのくだりがツボ。( ´艸`)
掛け合いがスタイリッシュで素敵です。

流石は『したまちコメディ映画祭』で上映されただけあって、映画秘宝が好きそうなキッチュさも非常に良かったです。
おっさんのダンスは必見!ジワりますww

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shiron