ゆれる人魚のレビュー・感想・評価
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ゆれる人魚
2018年24本目の劇場鑑賞。
アンデルセンの「人魚姫」をモチーフに、
1980年代のポーランドに現われた人魚姉妹の運命を、
ホラーやコメディ、
ミュージカルをはじめ様々なジャンルの要素を織り交ぜ、
シュールかつダークでポップに描き出した異色のファンタジー・ミュージカル。
知り尽くされたアンデルセン童話の「人魚姫」とは異なり、
ホラーでファンタジーでミュージカルでありながら、
人魚姫の本質は行方不明になってません。
人魚の姿形は思っていたより結構グロテスク。
人魚姉妹の美しい上半身とは対照的に、
彼女たちの下半身には巨大で生々しい長い尾ひれでした。
本作はアンデルセン童話に登場する人魚姫ではなく、
ギリシャ神話の怪物セイレーンをモチーフとしてるそうです。
人魚姉妹がほぼトップレスなのもいい。
人魚から人間になる手術がなんかシンプル過ぎて面白い。
人魚が人を襲うところは吸血鬼的でもあり、
その行為はカニバリズム。
ミュージカル映画なんで、
当然ミュージカルシーンが多いんですが、
まるでMVの様な感じなのが楽しめる。
貴方の腕の中よりもここは暖かい
珍しいホラーファンタジックのポーランド映画。ポーランド語自体も全く皆無なので、姉妹の名前である、『ゴールデン』『シルバー』が台詞と字幕の差違の大きさに、何かまるで他の惑星の住人の言葉のように思えてくる、そんな遠いところに連れて行かれる印象である。
アバンタイトルでは川岸で男がギターを弾きながら歌を歌って、川から現われた二人の人魚のデュエットが奏でる綺麗で怪しい曲調が否応なしにゾワゾワ感を駆り立てる所からスタートするのだが、そこからほぼノンストップで音楽劇へ突入する。まさかミュージカル仕立ての作品だとは知らなかったので、いつこの構成が終わるのかと思ったが、後半までそれが続くのである。ナイトクラブが舞台のシーンが多いのでその舞台での歌謡がメインになってしまうのは仕方ないのだが、もう少し姉妹のやり取りや感情の表現を丁寧に描いて欲しかった。場面展開や、シークエンスの転換も一寸雑さが垣間見え、ストーリーの連続性が難解になってしまった。とはいえ、長編作品は初めてという監督なのだから、のびしろも又期待できる作品でもある。チープな中にもどことなく東欧っぽい神秘感も溢れているし、ニューロマンティック、ロック、パンク、ヨーロッパ民謡等の多彩な音楽も又、少しづつ音階やコード進行の新鮮さが興味深く愉しませてくれる。何より、主演二人のヌードの美しさやロリータ性は、東欧美女好きの日本人には生唾ものであろう。思っているよりもホラー要素は前面には出てこないので、もう少しスパイスがあっても良いかなとは思うのだが。
いずれにせよ、才能の片鱗をみせて頂いた作品である。『穴がない』っていうのはとんちが効いていて面白かったw
寝てしまった
ちょっと寝不足だったのもあるのだが、途中でうとうとしてしまい気がついたらシルバーの胴に縫い目があって、どうやら下半身を交換したようだった。大きな見せ場を見逃してしまった。
人魚がモンスターであるという軸足にブレがないところがとてもよかったのだが、全体的にキャラが薄く、役割以上の個性が感じられなかった。短い映画なのに物語の展開が遅くて眠くなってしまった。
音楽も最初すごくいいなと感じたのに、だんだん一本調子で飽きてしまった。
人魚が本当に泡になって驚いた。
最高にアートな映像に酔いしれる
暗く明るい、少し恐ろしいような、それでいてとても美しい。
歌もハリウッドミュージカルのような盛り上がりはないがこの映画の雰囲気にとてもあっていて頭に残る。気に入った人はカットされてしまった歌のシーンがYouTubeで見れるのでそれもオススメ。
それとこれから見る人に言いたいこと。
完全にアート作品なので自分の中の五感を最大限に使って表面的なものでなく奥にあるものをみてほしい作品。
エログロあると言われているがエロという要素はあまり見当たらずフランス映画でよく見るような感じ。グロと言うほどのものもあまりなく食べるシーンははっきり映されてはいないはない。
いろんな映画観てる人だったらまたは大人だったら普通に大丈夫。
それにそこメインではないから映画を観ていて全く気にならない。
アンデルセンの人魚姫をベースに思春期の大人になりたいがなりきれない少女が恋という美しく、かつ残酷なものに惹かれていく物語。
ラストシーンにやられる。あのシルバーの表情、光が当たり、顔を彼に優しく押し付ける。そして、、
ラストがあまり、、と言う人もいるようですが、一応人魚姫の話がベースなので(ディズニー版のは違いますが)
それとぼくはラストがあれで だからこそ良かったと思います。
まぁでも好き嫌いがはっきり分かれそうな映画ですね
アグニェシュカスモチンスカ監督今後が楽しみです!!
人魚姉妹の映像と音楽を堪能する映画です
まず音楽にハマれない
映像力が強い
キテレツ。
美しき姉妹
金と銀の輝き
過去、ミュージカルやホラーを撮ることがほとんど無かったポーランド産!
チャレンジングなだけでなく“カッコイイ”がてんこ盛りの、トンデモ映画が日本上陸!(←人魚だけにww)
アンデルセンが紡ぎ出した、愛が実らないと泡となって消えてしまう人魚姫と
美しい女の姿と歌声で水夫を狂わせて溺死させてしまうセイレーン。
対照的な姉妹、シルバーとゴールデンの物語は
その名の通りそれぞれの魅力が輝いていました。
姉の透き通るような高音と、妹の深く響く低音。二人のハーモニーの素晴らしいこと!
歌いながら近づいてくる二人。
姉の優しく包み込んでくれるような眼差しに惹きつけられ
妹の妖艶で誘うような眼差しからは逃げられません。
あれなら、海に引きずり込まれるのも納得( ̄∀ ̄)
曲もハイセンスでカッコ良い!
なかでも私のお気に入りは数え歌。
回想シーンを挟まずして、海中での幼い二人の姿が垣間見える…。姉妹の絆を感じさせる名シーンでした。
人魚語の会話も、人間達には立ち入れない二人だけの世界があって良いですわ〜(*´ω`*)
どのシーンも色味が良くて印象的。
チラシにもなっているシーンはムンクの『マドンナ』を思わせるし、華やかで如何わしいナイトクラブのレトロ感もたまらない。
(80年代のポーランドには、実際に生バンドで踊るこんな店があったと聞いて驚きました。)
個人的には民兵官とのくだりがツボ。( ´艸`)
掛け合いがスタイリッシュで素敵です。
流石は『したまちコメディ映画祭』で上映されただけあって、映画秘宝が好きそうなキッチュさも非常に良かったです。
おっさんのダンスは必見!ジワりますww
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