「絵本を開くような良いオープニング、何とも素敵な物語の始まりを予感さ...」ゆれる人魚 白波さんの映画レビュー(感想・評価)
絵本を開くような良いオープニング、何とも素敵な物語の始まりを予感さ...
絵本を開くような良いオープニング、何とも素敵な物語の始まりを予感させます
歌がすごい怖いと思ってったら、ものすごいフュージョンな展開に。
二人の肢体はどこもいやらしさが無く、本当に魚のようでした。
ただ人魚化はちょっと下半身でかすぎでは?って思ったのですがこれが逆に作用していて、ファンタジックなもので無くクラシックな人魚を彷彿させ、人とそう成らざる物との乖離がよく見て取れました。
それと最初からだけど楽曲が素晴らしい、サントラが欲しくなる出来です。
作品は全編ミュージカル仕立てで、サウンドのテイストは違うけどどこかベッソンの「サブウェイ」を感じたのは私だけでしょうか。
やはりと言うか、儚く消える泡のような恋物語なのですが、それでもどこか胸にチクリとくる切ないお話でした。
監督は本作が長編デビューらしく、今後の作品も期待したいです。
何とも素敵な寓話でした。
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