去年の冬、きみと別れのレビュー・感想・評価
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タイトルの意味が切ない
まさにアレもウソ、コレもウソ
目的を果たすためとは云えそこまでやるか、と
カレの名にはどんな意味があるのか?
耶雲の、木原坂の、絶望感はどれほどだったか
個人的には今年イチの作品だった
しかし今年観た作品すべてに北村が出ている
祈り…、羊…、ロマンス…、そして今作
しかもすべて重要な役どころ
次はどんな作品に出てくるのやら
陶酔
思い込みは危険
告発書は蛇足?
原作読まず
原作は読まないで観てください‼️
4年前くらいに原作を読んで、中村文則という作家の、あまりにも混沌とした世界観に衝撃を受けました。
できれば、原作を読まないで映画を観た方が、この作品の持つ本当のサスペンスを実感できると思います。現に原作を読まないで観た友人は、見事に原作者のトリックに騙されていました。
愛する人を殺された憎しみが、その猟奇的な殺人犯以上に、狂おしいまでのモンスターを作り上げます。
恭介役の岩ちゃんの、前半と後半の表情の変貌ぶりによって、心の奥に隠されていた憎悪と復讐心がよりクローズアップされて描けていたと思います。
また、斉藤工と北村一輝も、隠された過去を背負って生きるその役柄を上手く演じていて、あまりにも不遇な結末に、観る人を誘っていきます。
大筋で予想通り
写真家 木原坂雄大(斎藤工)の家で起きた家事で、1人の女性が亡くなる
警察はそれを事故だとするが、フリーの記者 耶雲恭介(岩田剛典)は、木原坂に不信感を抱き、単独で取材をするが…
「今日、面白いことがあってさぁ〜」
という出だし始まる話に、あまり面白い話がないように
「あなたは必ずダマされる」
と言われると、めちゃくちゃハードルが上がり、ダマされにくくなってしまう
私としては、かなりビックリするどんでん返しを待っていたんだけど
大筋は予想通りで
ダマされることなく終わってしまった
なんで
「すべての人が この罠にハマる」
なんてコピーにしたんだろと思ってしまう
ただのサスペンスにしてくれれば
もっと楽しめたかもしれないのに
ネタバレなしの感想としては
つまらなかったわけじゃないけど
弱者とか、毒親の描き方が好きじゃないなぁ
狂気を描いているようで怖くないし
ただ暗いだけという印象しかなく
最後にもう一つ大逆転が欲しかった
愉悦・嗜虐心が煽られる
邦画はあまり見ないのですが、惹かれるものがあり試写会に応募してみました。
映画としての完成度は高く、自分の中の暗い部分を刺激し終始楽しませてくれるものでした。この場合は愉しむ、愉悦という言葉がしっくりきますね。
「主演俳優の泣き叫ぶ姿が見たい」
そんな気持ちにさせてくれる色気が素晴らしいです。この男優さんの個性なのか演技なのか、おそらくその両方で、この映画に求められる主役像を見事に演じておられます。
蝶、アトリエ、廃墟、川崎工場、手錠、次から次へ自分の嗜好と合致した映像が流れてくる、映画館で鑑賞できてよかったと思える作品でした。
あと眼鏡の使い方! さりげないけどたまらないです。
映画館でマスク渡されたときは「コメディ?」とそれはそれでわくわくしました。×プリントだったら好かったのに!
ひとつ失敗したのは猫侍のドラマを見た直後だったこと…
作品に引き込まれる
邦画は普段みなくて、
主演俳優さんも初耳の方。
(ファンの方、すみません)
『すべての人がこの罠にハマる。』
のキャッチコピー。
見事に私も騙されました!
主演岩田剛典君の冷徹な記者ぶり。
斎藤工の狂気ぶりや北村一輝さん。
スリリングなストーリー展開と
最後の告白に受ける衝撃。
時間があったので観にきた試写会でしたが、こんなに引き込まれて見ごたえのある作品だったことに、驚きと嬉しさと満足感を感じた夜。
その後、めざましテレビで岩田君が
『結末へ向けての引き算の演技を意識した』と言ってましたが、納得。
罠を探すのも楽しい(*^^*)
騙されてみるのも楽しい(*^^*)
大切な人をどれだけ想えるか、
その人のためにどれだけ変われるか
サスペンス要素以外にも考えさせられる部分もあり、余韻が残る最後だった。
何という結末
愛の物語
原作読了済、HiGH&LOWシリーズからの岩田さんのファンです。
俳優としてこれまでの総てをかけて臨んだと雑誌のインタビューなどで答えていたのを沢山拝読していたので、
岩田さんの出演作である以前に純粋に仕上がりを楽しみにしておりました。
ミステリー作品としての仕上がりは言うまでもありませんが、観終わったあと打ちのめされてしばらく涙が止まらず…立ち上がることが出来ませんでした。
もしかして期待しすぎたかな?と思う場面も多々あったのですが、途中からの展開でそう思った自分が恥ずかしくなるぐらい…やられた!の連続でした。
監督の指揮から脚本、俳優陣、音楽、風景、どれを取っても素晴らしく、劇場で是非味わってほしいと思いました。
原作を読んでいても問題なく作品として楽しめますし、心打たれるのは間違いないと思います。
宣伝でやたらと騙されたというキャッチコピーが推されているのだけが残念ですが、岩田さんが仰っていたようにこの映画の本筋はそこではありません。
少しでも多くの方にこの映画を観てほしいし、俳優としての岩田さんの直向きさを感じ取ってほしいと思います。
罠にハマった
監督よくやった~偉い!
「食わず嫌い」「先入観」で物事を決めつけてはいけないことを本作を鑑賞しながら思った。若い世代に人気が高いトレンディー俳優を揃え、事務所の力を行使した映画と決めつけていた。「まぁ~B級の上がいいとこかな?」を見事に覆すスリリングで計算されたカメラワークに才能を感じ、最後まで息をつく暇も与えない演出に舌鼓を打つ。スクリーンの隅々まで緊張感でいっぱいの画面構成に心地よい映画酔いを浴びながらデビット・リンチを想う。この監督ただモノじゃないな!と。もちろん原作が全てだが、その原作を超えるために血反吐をはき奮闘したであろう監督の勝利である。脚本家、音楽家、撮影カメラマン、美術スタッフ、その他大勢の映画製作関係者に拍手を贈りたい。
深い愛
原作は鑑賞後に読むべし
中村文則さんの作品が好きで、この原作小説も大分前に読みました。映画化と聞いて実写での世界にとっても興味を持ち、鑑賞しました。登場人物それぞれの悲しみや闇が描かれていて良かったです。が、まだ読んでいない方は予備知識なしで観た方がいいかもしれません。結末に向けてのドンデン返しというか衝撃が大きくなります。原作は鑑賞後に読むべし!
感服。してやられた。
あなたは愛する人のためにどこまでできますか?
大切な人と一緒にみて欲しい
ジャパンプレミアで試写させてもらった。元々原作を先に読んでいて、そしたらまさかの岩田さん主演で映画化って話が!私も原作者の中村さんが言うようにこれを映画化なんてって思っていたし、大好きな作品を尊敬する岩田さんが初単独主演でってことでとにかく早く観たかった。騙されるってワードについてはいい意味でネタバレ無しで映画を印象づけるには良かったと…。でも、私の率直な感想としては騙された感は殆ど無くて、主演の岩田さんが言っていたように人の愛とか欲とか深い部分を改めて実感した作品だった。
そして、監督の脚本に感動した。原作とは結末は違うけど、全く違うわけではなく、原作の要素を残しつつ、原作で伝えたい人間の貪欲な部分、愛の深さがきちんと伝わる素晴らしい映画になってた。邦画だからこその繊細さとか、本当に一言では語れない心が震える映画だった。そして、主演の岩田さんのこの作品にかける熱が痛いくらいに伝わり、岩田さんの努力、役者としての振り幅の大きさに感動した。大切な人と一緒にみて欲しい。そして、見終えたあと、感想や気持ちを語りあって欲しい。きっと時間が足りないって思える、大切な人への気持ちを正直に伝えられるきっかけになる究極のラブストーリーでもあるから。
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