「「すべてのひとがこの罠にハマる」宣伝文句の通り見事にだまされた」去年の冬、きみと別れ かちかち映画速報さんの映画レビュー(感想・評価)
「すべてのひとがこの罠にハマる」宣伝文句の通り見事にだまされた
「すべてのひとがこの罠にハマる」宣伝文句の通り見事にだまされた。面白かったポイントは3つある。
1つめは、どんでん返しが予測不能だったこと。
2回騙された。まず恭介(岩田剛典)と百合子(山本美月)が偽のカップルだということ、そして焼死したのが朱里(浅見れいな)だということ。どちらも全く予想が出来ずに驚いた。改めて予告編みたら亜希子(土村)の顔が映されてないではないか。予告編の時点でミスリードは始まっていた。
終盤の回想シーンで事実が明らかになってくスタイルは、『カメラを止めるな』に似た面白さがある。
2つめは、気持ちい復讐劇にスカッとしたこと。
復讐のやり方エグいけど、亜希子の時と同じやり方で朱里を殺すのは痛快だった。生きたまま焼かれるって相当苦しそう。雄大もムショで本読んで絶望したろうなぁ。木原坂兄弟ざまぁ。単なる復讐劇だけでなく、自殺死亡者の百合子を生かすのはハッピーエンドで良い後味を残してくれた。「途中からは本気だったんだよ」の一言は切ないけれど。
3つめは、浅見れいなの色気に魅了されたこと。
ドS女王オーラ放ってる浅見れいなが魅力的だった。くびれた身体と口元がセクシー。小林(北村一輝)をペットにしちゃうのも頷ける。
ただ1つ分からんかったのは薬の正体。あれは一体なんだったんだ。あの薬飲んで朱里を抱いちゃうのは理解不能だった。恋人死んだばかりで仇の姉を抱くとか有り得んでしょ。相当ヤバい効能があったに違いない。俺も飲んでみたい。
中村文則って堅いイメージあったけど、サスペンスも書けるのね。
原作未読でも問題なく楽しめたんで、サスペンス好きなら観て損はないと思う。間違っても鑑賞前にネタバレを喰らわないように。