「タイトルがよい救いのない映画。」去年の冬、きみと別れ にゃあさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルがよい救いのない映画。
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まず、「去年の冬、きみと別れ」というセンスの光るタイトルに惹かれました。主演は岩田剛典さんということで、タイトルからしてもてっきり恋愛映画だと思っていたら、なんとミステリーホラーだと。「あなたは必ず騙される」という大どんでん返しを予感させる宣伝文句に、大どんでん返しが大好物の私は早速鑑賞しました。まずは、ストーリー展開が中々面白かった。要所要所でちゃんと騙されましたし、おお!とかなるほどー!とちゃんと思えました(笑)心の闇、復讐、人間の狂気など、もう描き尽くされたテーマなだけに、あまりに奇異をてらったりすると途端に興醒めしてしまいますが、ちゃんと最後まで集中して観れたのは、ストーリーがそれなりによく練られていたのだと思います。タイトルがサスペンスにふさわしくないのは、そういう意味かー!と、そこに一番グッときたかもしれない。ただ、化け物が君の恋人だとダメだろう?みたいな台詞には若干しらけてしまいました。敢えて言わないほうがよかったのかなあ、と。あと、お姉さんの子供時代の女の子が不気味過ぎて、成人したお姉さんにいまいち狂気を感じなかった(笑)ただの可愛い女の人でした。
しかし、ああいう風に恋人を奪われたら、人は狂気に走るしかないんでしょうか。十分楽しめはしたのですが、衝撃はあっても救いはない映画だとは思います。
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