「擁護のしようが無い…」絵文字の国のジーン サウスポーさんの映画レビュー(感想・評価)
擁護のしようが無い…
借りようとした時は、子供向けっぽいけどスマホの中の世界という事で面白そうだと思ってました。
この映画は正直良いところを探す方が難しいです。
ピコ太郎が出てくるサービスシーンと、
後半に出てくるドロップボックスの世界が綺麗だったことくらいです。
最初はキャラクターの印象から子供向けの作品なのかなと思ったのですが、スマホを持ってる男の子は中学生以上に近いし、クラウドやドロップボックス等と言ったワードは解るはずも無いですし、主人公達が違法ソフト等を使おうとするなど、結構ブラックな要素があるのであまり良い内容だとはどうしても思えないです。
そしてスマホが解る中高生にとっては絵が子供向けっぽいし良いメッセージ性とも思えないですし、正直どっちの年齢層に向けたのかよくわからないです。
アメリカでは去年公開された映画なのにアニメ自体の質も、一応大きい劇場で観る映画として作られたのでもっとクオリティ高いものにした方が良かったと思います。
ストーリーは正直「シュガー・ラッシュ」をパクってるんじゃないかというくらい似てるところが多く(特にヒロインが何故かプリンセスだったというところ)、他の人のレビューを観ると「インサイド・ヘッド」にも似てるという指摘もあったので、確かに!と思ったのですが、だったらこの2つの作品を観た方が面白いです。
それを言ったら映画なんて凄く多いからパクりとか言ったら全部そうなっちゃうじゃんと感じると思うのですが、本当に「ここまで似せて良いのか?」と思ってしまうくらい似てしまってるんです。
大本の会社には訴えられてはいないと思うので恐らく大丈夫だとは思うのですが(^_^;)
更にラストの展開は主人公が絵文字の表情を何通りも変えられるという個性を持った事自体は良いと思うのですが、人間の男の子が好きな人に告白の絵文字を送るという話の展開として必要あったのかと非常に疑問を感じました。
こういうのは絵文字ではなく言葉で伝えるのが一番だと思うのですが、それを言ってしまうとそもそもこの作品の根本から外れるから何とも言えないのですが...
しかしこの作品が良かったという人には本当に申し訳無いのですが、残念ながら良いと感じたところがあまり無いです。
僕が最近観てるthe Ryuji Showという動画でRyujiさんがこれを取り上げていて同じところをついて酷評してました。
これを観る前にその動画を観てれば良かったと後悔しております(笑)