友罪のレビュー・感想・評価
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とても難しい質問をされた作品。
試写会に行ってきました。
予告編を観て想像していた内容と全然違っていた。苦しくなるくらい悲しい映画だった。
人の命を奪った者は幸せになってはいけないのか…
家族を持ってはいけないのか…
生き続けてはいけないのか…
映画の中ではひとつの答えが出ていたが、とても難しい質問をされた作品でした。
誰しもそれぞれの罪を抱えてそれでも生きている
原作を読んだことはないが、それぞれに重い軽いはあれど罪を抱えて生きている人たちの人生がいくつも絡み合ってくる展開にどんどん引き込まれていった。皆後ろめたさを感じつつも、周りの人と繋がり合いたいと願いながら、それでも必死に生きていく。
長く生きてくるとよく分かるが、「人生」とはそういうものである。
心を閉ざし自分の気持ちをうまく表現できない登場人物たちが、友人や恋人、家族との関わり合いのなかで生きる意味を探していく旅を通して、命の尊さや繋がりの大切さをジリジリと痛感させられた。
バイオレンスシーンも多く全体暗い雰囲気のなかで、微かな希望の光が見え隠れする重厚な作品に仕上がっている。
振り幅のある役を演じ分ける瑛太の好演もみどころ。
犯罪者の闇。重く暗い作品
人を殺した過去を持つ鈴木(青柳)と
親友を見捨てた過去を持つ益田。
二人を中心にした物語。
他、殺人を犯した息子を持つ父親役に佐藤浩市。益田の元彼女で事件を追う記者役の山本美月。
話が繋がるまで、
最初は長く意味がわからず間延びする印象。だけど、繋がってからはあっという間の時間でした。
犯した罪を消すことも、
逃げることもできず
誰かに話して楽になりたい事も
許されない。
結婚することは許されないのか
幸せになることは許されないのか
これは、非常に難しい問題だと思う。
犯した罪は消えないし、
一生償うべきものだと考える。
でも、生きる権利もある。
その狭間の葛藤に苦悩する登場人物たち。
サスペンス的なスリリングな話かと思って観たら、本当に深く暗い気持ちになる映画でした。
でも、見応えはあります。
デートに選ぶ映画じゃない。(笑)
許すことの難しさ
緊迫感のある展開と主人公たちの精神世界が興味深くて、グイグイ引き込まれながら観た
しかし、徹底的に暗い
面白いけど、暗い
そんな映画だった
ここで描かれるのは、未成年の頃に犯罪を犯した者たちが、大人になってから味わう苦悩
先日、新潟で起きた痛ましい事件と被るところが多々あって、とてもタイムリーな作品だった
悲しい事件が起きた時、当事者ではない人間にとっては、数年経つと「過去の出来事」になってしまうけど
当事者にとっては、「一生背負っていくべきもの」である
ではその場合、どこまでが「当事者」なのか
事件を起こした本人、その友人、そして家族
それぞれが、それぞれの十字架を背負って、常に後ろ髪を引かれながら生き続けることになる
何もそんなに思い詰めなくても…
と思うところもあるけれど、
いつまでも自分を許せない彼らの気持ちも理解できる
彼らが犯してしまった罪は、決して許されるものではないけれど
法的な償いを済ませた後は、彼らも普通の人として、生きていく権利がある
かといって、目の前にいる人が、「○○事件の犯人」だと分かってしまった時に、その人を平常心で受け入れることができるだろうか
私は、この映画を観ながらその答えを探し続けていた
その犯罪者たちに対する社会的制裁と、それでも生きていかなければならない犯罪者たちの心境をとても丁寧に描写した作品だった。
もう十分償ってるし、更生してるし、社会的制裁も受けたのは、分かってる
それでも受け入れられないんだという一般人の気持ちも見事に代弁している
新潟の事件があまりにリアルにリンクしてしまうように
この映画には、今の日本の闇があると思った
深く考えさせられる映画。
完成披露にて鑑賞。
犯罪被害者、加害者、その家族の想いなど、色々考えさせられる映画だった。
それぞれの立場の人の想いをそれぞれに描いていた。
どうするのが正しいのか考えたけど、答えなんて出ないんだろうな。
すごく重い映画だったけど、興味深かったし、面白かった。
瑛太の演技、凄かった!適役!
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