劇場公開日 2018年5月25日

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「この映画は神戸連続児童殺傷事件の犯人少年Aを題材にしている。映画の中では少年Aがけっこういいやつだった。 実際の少年Aがこの映画のような人物かどうかはわからない。」友罪 ドン・チャックさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0この映画は神戸連続児童殺傷事件の犯人少年Aを題材にしている。映画の中では少年Aがけっこういいやつだった。 実際の少年Aがこの映画のような人物かどうかはわからない。

2024年12月22日
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鑑賞方法:VOD

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動画配信で映画「友罪」を見た。

2018年製作/129分/G/日本
配給:ギャガ
劇場公開日:2018年5月25日

生田斗真(益田)
永山瑛太(鈴木)
佐藤浩市(山内修司)
夏帆(藤沢美代子)
山本美月(杉本清美)
富田靖子(白石弥生)
奥野瑛太(飯田芳)
小市慢太郎(矢島健一)
青木崇高
忍成修吾
西田尚美

瀬々敬久監督といえば、
「護られなかった者たちへ」
「楽園(2019)」
「最低。」
「64 ロクヨン」を見たことがある。

この映画は神戸連続児童殺傷事件の犯人少年Aを題材にしている。

主役は元雑誌記者の益田だと思う。
益田は同級生の自殺の一因が自分であると思い生きている。
今は記者をやめて慣れない工場で働いている。

少年Aは社会に出て、鈴木と名前を変えて生きている。
この映画の中では少年Aはきちんと更正し、
生きようとしているように見える。

少年Aの教務官だった女性、白石弥生は仕事に熱中するあまり、
家庭をおろそかにしてきたようだ。
白石の娘は母親を恨んでいる。

山内修司は息子が交通事故を起こし、3人の小学生を死なせてしまった。
山内はそのことを自分の十字架として背負っている。
山内は自分や家族が幸せになってはいけないと決めつけ生きている。
息子が結婚することにも反対する。
個人的には、そこまでしなくともいいのではないかと思える。

藤沢美代子はつきあった男にアダルトビデオに出演させられた。
男から逃げた後も男に付きまとわれる。
たまたま通りがかった鈴木に助けられ、
鈴木に惹かれてしまう。
そして鈴木が少年Aだったことを知ってしまう。

益田と鈴木は同じ職場、寮で暮らす間にお互いに仲のいい友人になっていた。
益田が元同僚の女性記者杉本に見せた鈴木のカラオケの画像が雑誌に載ってしまう。

そのことに苦悩する益田。
鈴木は益田に対して憤るのかと思ったが、
そうではなかった。

鈴木は静かに職場と寮を去り、
行方知れずとなってしまう。

1つの映画にいろいろな人の苦悩を詰め込んだせいで、
まとまりがなくなってしまったと感じる。

映画の中では少年Aがけっこういいやつだった。

実際の少年Aがこの映画のような人物かどうかはわからない。

満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。

ドン・チャック