「罪を犯すことの苦しさ」友罪 米ディアンさんの映画レビュー(感想・評価)
罪を犯すことの苦しさ
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まず初めに、レビューが低すぎる人が多いなあという印象を受けた。殺人を題材にした映画は終始重いものだというのは大前提なので、そこを評価の基準にしているものは全く参考にしてはいけない。
殺人だけでなく、過去の罪に囚われて生きている人の葛藤を描いた本作。被害者が一番苦しんでいるのはもちろんだが加害者も全く別の苦しさを持ち続けている。
殺人や借金、浮気に関しても殺すこと、お金を借りること、腰を振ることは簡単だが生き返らせることはできないし、お金を返すことは簡単ではない。裏切った人の信用を取り戻すことも難しい。それをどう乗り越えるか。友罪は最後まで誰も乗り越えることが出来ていなかったと私は捉えている。
乗り越える、罪を償うことはできなくとも誰かに心を許すことで救われることもある。いじめの一番のケアとして有効なのは話を聞くことだと聞くが、あながち間違いでないと感じた。
長くなってしまったが、本作は良い映画だと思う。レビューを見る際は、起承転結に気づけない、演技力をチープと捉えるような感性の乏しい悪魔のような評価者の意見に惑わされないことが大切だ。
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