「罪は償ったからといって、きっと永遠に許されるものではない」友罪 さくらんさんの映画レビュー(感想・評価)
罪は償ったからといって、きっと永遠に許されるものではない
瀬々監督の楽園を観てからの、友罪だったので、重いこの陰湿な空気が似ているなと感じた。
登場人物のほとんどが、それぞれ何かしらの罪の意識をもっていたり、実際に殺人、事故、自殺、DV…などは許されない過ちを犯している。
その中でも1番身近でありそうなのが、佐藤浩一演じる父親の息子が犯した、自動車の死亡事故だ。罪を犯した者は幸せになっていけないのか。一生1人で結婚もせず、ただ生きるだけの生活をしなくてはならないのか。
でも、その疑問は全ての罪を犯した者に共通するであろう。
瑛太の猟奇的な演技はいつも感心する。目に生気を感じないのだ。でもその瞳の奥に何か鋭さを感じる。何をしでかすかわからない恐さを感じるのだ。
また、奥野瑛太のやさぐれ感はやはりたまらない。頭にすぐ血が上って、あの下品で低俗的な態度、彼ならではですよね。
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