劇場公開日 2018年5月25日

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「想像より重くない」友罪 aMacleanさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5想像より重くない

2018年5月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

犯罪者は幸せになってはいけないのか?
非常に重いテーマであるが、その割にすんなりと観れた。

瑛太と生田斗真のかけあいが中心で進み、それと並行して佐藤浩市の物語が紡がれる。どちらも役者陣が自然で、嫌味のない演技だったので、これがストーリーに引き入れられるポイントだったように感じる。
登場人物たちの抱える過去が次第に明らかになってゆき、抱えられない大きな出来事を「抱えるしかない」苦しさが描かれる。誰かに頼りたいが、自分で向き合うしかない。しかし自分だけで抱えられない恐怖や苦渋に向き合うのに、分かち合える人が欲しいと思う、自然な人間の弱さ、強さを浮き出して、まとめている。
ありがちな、単に陰鬱として終わるのではない映画に仕上がっているのは、生田斗真のどこか暗くなりきれないキャラクターのおかげかも知れない。

AMaclean