シークレット・デイのレビュー・感想・評価
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タイトルなし
ラストはやはり太った娘が誘拐主犯格だったのかというバットエンド。ダコタ・ファニングは結局風呂で自殺?登場人物達が複雑な心理を持ち、先が読めなかった。母親ダイアン・レインが娘の狂気全てを知っているようで恐ろしい。容姿に自信のない太った娘が、自分の娘ができたら溺愛しようと歪んだ感情から、母親が自分より可愛がる他人の娘を七年前の誘拐事件の主犯に仕立て、殺しを実行させ、刑期中に産んだ娘を探しながら出所してすぐに他人の娘を誘拐し、ダコタ・ファニングに罪を押し付けようとする。七年前と今の事件に関わる刑事役エリザベス・バンクスの七年前の事件に苛まれる背景をもう少し丁寧に描ければ良かった
ポスターに主人公がいないぞ
個人的には広瀬姉妹も上白石姉妹も、ファニング姉妹も姉がいい。ワンスアポンではちょい役だったけれど持ち崩した役柄を見たとき姫っぽい役から離脱するダコタを見た気がしたが、姉妹ともに年三本ペースの超売れっ子なので、解っているとはいえない。ただ、やたら多いけど、姉妹ともに作品に恵まれているとは思えず、凡作ではないけれど、及第にとどまる感じ、はある。
Brimstoneはいいけど重い。Please Stand Byは軽いが楽しい。が、Zygoteというショートフィルムで見せた恐慌の演技は凄かった。あんな千手観音ていうか手どころか足も目も頭もぜんぶなばけもんに追われてたら、そうなるわなとはいえ、大仕掛けのVFXとはいえ、ほとんど追われるダコタファニングだけで魅了せしめているのであって、その恐慌演技の迫真度は凄かった。かんがみれば子役から数えるとき既に20年の大ベテランなわけである。
女子高生の無駄づかいというタイトルのドラマを見つけたのだが、これはおそらく女子高生が無駄遣いをするという話ではなく、女子高生を無駄遣いしているという話であろうかと思う。とすれば、この作者には女子高生が希少や価値の高いものである──という見地があるに違いない。しかし、その見地がない観衆にとってみれば、女子高生の雇用創出である。現代社会というものは、益体もない女子高生に、ありったけの希少と価値をぶちまける不思議なリテラシーを持っている。それは女子高生自身が呆れる類のものだ。
一方、ファニング姉妹には、ファニング姉妹の無駄づかいとタイトルし得る映画が存在する。なにせファニング姉妹である。ワンスアポンでさえ、映画牧場のヒッピーの母親分だが、注意しなければ解らないほどのちょい役だった。本作にも無駄遣いの気配があった。本国の批評はこけているが、たんたんとベーグルを売っている、寡黙なダコタファニングはかっこいい。囲み目メイクで、ひっつめ髪で、黒いチョーカーを着けている。寡黙を裏付けるマイルドなゴシックだった。
こけた原因はキャスティングが大きい。アマンダ役をDanielle Macdonaldがやっていて、彼女に罪はないのに、残酷な対比を呈してしまうのである。なにせアマンダの母親がダイアンレインである。ロニーはダコタファニングである。完全に暴れた配役だったが、アメリカの批評家たちは、迂遠な言い方をしていた。そこに公開処刑だの、Danielle Macdonaldを責めた言及をすると、彼らの人口の4割を数える肥満の人々を刺激してしまうのである。いや、美醜を置いても、Danielle Macdonaldが出ずっぱりで、はるかに先輩格のダコタファニングが殆ど出てこない、不可思議な映画だった。すなわちファニングの無駄遣いだった。
ときどきポータルに黒い砂漠というゲームのバナー広告を見かけるのだが、そのキャッチコピーに、この世界には脇役なんて一人もいない、とある。ごく冷静にみて、これは、プレーヤーは脇役でありそれを慰撫するためのコピーと捉えるべきだろう。
ましてゲームは仮想世界であり、脇役にすら届かないカスタマーである。この矮小な存在は、慰めて、慰めきれるものではない。だからこそ、この世界には脇役なんて一人もいないと壮語しているわけである。
キムオクビンとチェソジンの姉妹、広瀬姉妹や上白石姉妹、ファニング姉妹。彼女らを見ると、世の中には恵まれた人がいるなあと、妙に率直すぎる感覚に捕らわれることがある。脇役に甘んじることにはやぶさかではないが、いい年こいておきながら、なんか圧倒的な星の差みたいなものを感じることはある。その青さに抗うときDanielle Macdonaldがすてきに見えるが、目でなく観念がそう見るのだ。
親子関係の歪みがもたらす悲劇
心の闇と歪んだ関係
・それぞれの心の闇と歪んだ関係が事件にどう絡んでいくのか観ていて引き込まれていった。
・ロニーのことをもう少し知りたかった。尖っているけど心優しい部分もあるように感じたけど、どんな娘かもう少し掘り下げてもらえたら感情移入出来たと思う。
・女性刑事が過去の事件で苦しむ理由が分からない。
裏の深い事件
常にローテンションであまりにも盛り上がりに欠けるのでのめり込んで楽しむことはできなかったけど、
子供が乳児を誘拐し死なせる、なかなかショッキングな事件と7年後の幼児誘拐事件がどんな形で繋がってどんな結末になるのか気になり退屈することはなかった。
7年前を語るアリスとロニーの食い違った言葉にゾッとする。
どちらも闇が深くて、何が真実なのか観ている側も刑事と共に頭を悩ませてしまう。
独特の母娘の絆にもどこか気味が悪く感じた。
一件落着したかと思いきやラストの後味の悪さがすごい。
裏の深いストーリーでこちらも惑わせるような雰囲気は好きなんだけど、いまいち盛り上がり所に欠けていて面白いなと素直に思えなかったのが残念。
個人的にはロニーのことももう少し掘り下げて欲しかった。
自殺を測っていたけど少し突拍子もなく感じたので…
母と娘
嘘
友達の誕生日パーティーの帰り道、民家の玄関先にベビーカーに乗せられた赤ん坊を発見し、可愛さあまって思わず誘拐した後殺してしまった2人の11歳の少女が、7年経過し少年院から退院した後、町で起こった誘拐事件の容疑者になる話。
自分に甘く働きもせず何でもかんでも人のせい7年前も無実でした。という少女と、尖っていて陰もあり思ったことを口にしてしまう少女という二人。
ストーリーは誘拐事件がメインではあるけれど、それ自体の成り行きをみるサスペンスというよりは心情をみるドラマ。
とはいえ、二人のどちらか、若しくは両方が怪しいという流れからの展開はなかなか見応え有り。
終盤あまりにも急展開でちょっと物足りなかったり勿体なかったりはあるものの、何とも嫌なモヤモヤした空気感と不気味さを残す不快な結末が良かった。
スッキリしないと納得出来ない人にはオススメ出来ない。
Every Secret Thing 幼児誘拐ネタ
全米ベストセラー小説「あの日、少女たちは赤ん坊を殺した」を映画化したんだとか。ほぼ男の出番なし、メインキャストも監督も女性。歴史ある町ニューヨーク州オレンジタウンが舞台。郊外の田舎町って感じ。
アメリカでは子供が行方不明になる事件が多発している、ということか。
陰鬱となる、バッドエンドといっていいと思う。ラストシーンにあれをもってくるとは。人は見た目じゃない、子供は嘘をつくということか。
ミステリー映画としては後付け感があるので秀逸とはいえないしサスペンスとしてはあっと驚くような描写もないけど、エリザベス・バンクスがシリアスな役をやるのをみるのは初めてで新鮮。深刻なネタながらダイアンレイン始めキャストが皆感情を内に秘めた演技をするのでドキドキする。
世の母親がこの映画をみてどう思うのか気になる。
同性の娘に対する気持と期待と理想。
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