シンクロナイズドモンスターのレビュー・感想・評価
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注意・本作はコメディではありません
この映画、予告などを観る限りどうみてもコメディかそれに類するものだと確信に近い期待をもって観ると思う。
でも実際は超シリアスなスリラーかサスペンスで、期待からの反動で低評価になるのは仕方ない。実際私も事前予測と本内容のあまりの剥離に面食らってしまった。
しかし、ピンク色のタイトルから想像する内容よりも好みの展開になったので期待を裏切られて逆に面白く観られるという幸運に恵まれた。
出だしは緩やかに、少々間延びしている。
そこから中盤までは超展開の連続。この後、一体どうなるの?と、そんな感じになるとは予想もしてなかった、が畳み掛けてくる。コメディからサスペンスへ、そしてスリラーに変化していく。
とにかく予想を裏切る展開をやるんだという製作者サイドの意気込みを感じるほどに。
中盤で息切れしたのか終盤はちょっと詰めが甘く、もっと良くなる方法は沢山ありそうで不満だが、一応まとまっているので良しとしよう。
しかしあれだね、ちゃんと間違いなく宣伝すれば評価されてもいい作品だが、本当に本作に合う層はこのタイトルとパッケージでは手に取ることはなさそう。
逆に「ゴーストバスターズ」のようなコメディを期待して屍の山を築いてしまった方々は悲惨だ。
そして作品の評価は低くなり誰も得しない。
確かに主人公も認めた「めちゃくちゃ」
韓国ソウルの街を恐怖に陥れた巨大怪獣と巨大ロボ。それはアメリカの田舎町で育った同級生同士の長年の確執が原因だった。
前半は怪獣とアン・ハサウェイがシンクロしてるのが単純に可笑しかった。それ以外は普通に田舎町での人間ドラマが展開する。
いったい、この人間ドラマと怪獣ものとがどう結びつき、決着がつけられるのか、その興味だけで最後まで観られる作品ではある。
しかし、突飛なアイディアで大風呂敷を広げたものの、結局は収拾がつかず無理矢理終わらせた感じが否めない。
後半はアン・ハサウェイ演じる主人公の「私はめちゃくちゃなの」というセリフの通りどうしようもなくなってる。
何よりも同級生のオスカーのキャラ設定に無理があるというか、彼の行動原理がなんとも理解しがたい。
アン・ハサウェイがかわいかったので星一つおまけで。美人がダメダメな人間を演じると、とにかく魅力的に見える。
ご本人曰く、このキャラがもっとも自分らしいキャラだとか。だとしたら親しみがわくなあ。
謎の設定とアン
何となくおバカコメディかと思ってたが、意外にサスペンスフルな展開に話が進み、ラストはアッと驚くオチへと落とし込む話運びは鑑賞前の予想を大きく上回った。
個人の日常をミクロ視点として、それを原因に例えたと仮定すると、その結果は思いもよらないグローバルな規模へと影響を及ぼす。つまりそれをマクロと位置付けたうえで、実は我々の思いもよらない場所ではまさにミクロとマクロは一本の線で繋がっているのでは、というメタファーな視点から作品を描いている様に思える。
まさに2021年時点で世界的に感染者及び死者数を増加させている新型コロナウィルスの影響などにも通ずる話だ。
ちなみに、詳しくは分からないが、恐らく制作側としては怪獣とロボットが出現する場所と言えば「日本」を舞台にしたかったのでは?
アンが劇中で使ってたMacBookも北斎による富嶽三十六景の荒波がデザインされてたし。
とりあえず、アン・ハサウェイ自身が製作も兼ねているところは興味深いと思う👍
お酒も男ももうウンザリ
失業し彼氏に追い出されて田舎へ帰ったグロリアは、幼馴染のオスカーが経営するバーで働くことになる。
そんな時、海の向こう側の韓国ソウルに巨大怪獣が現れ、街を破壊し人を踏み潰し、人々を恐怖に陥れていた。
テレビ越しに見ていたグロリアだったが、その怪獣は自分の動きにシンクロしていることに気づく。
自分が酔った勢いで暴れたことが、多くの人々を不幸にしている状況を嘆くグロリア。
そうこうしているうちに、巨大ロボットまで現れ…
アン・ハサウェイのなんだコレ怪獣映画。
何故か怪獣が出現するのはソウル。
怪獣について詳しいことは分からないし、ロボットがぶん投げられてどこ行っちゃったのかも分からないし、確かに何が言いたかったのかは分からない。
とにかく解決してないことが多すぎる。
でもこのノリが好き。
序盤は特に何も起きずにダラダラと、怪獣出現からは確実にテンポも上がって面白い。
ただ、後半はまた徐々にテンポダウン。
謎の鬼ごっこが始まるし、〇〇の暴走による奇行が本当にワケわからない。
アン・ハサウェイっぽくないなと思っていたけど、やっぱりどんな時でもアン・ハサウェイは良い。
お酒飲みますか?からのラストカットの表情も最高。
シュール過ぎて笑ってしまうところもあって、それなりに楽しめた。
パソコンの裏がかの有名な神奈川沖浪裏だったり、布団はFUTON(↗︎ふ↘︎とん)だったり、やや日本テイストも。
怪獣はゴジラへの、ロボットはガンダムへのリスペクトなのか?
おふざけもここまでいくとイタイ
おふざけもここまでいくとイタイ。
なぜかモンスターが出現する、そのあたりまではファンタジーというかコメディとして観れる。泥酔して記憶が飛ぶっていうのは、知らないところで知らない間に別人格のモンスターが無茶苦茶やってるようなもの、ていう発想からなんだろうな、と。
しかしあの彼が暴走はじめるあたりからが問題。ただの悪ふざけ。なんの脈絡もなくストーリーを破綻させていく。クリエイティブに遊んでるつもりなんだろうけど、後半はほんと垂れ流してるだけ。ようはこれ、うんこですね(失礼!)
で、作品としてはアンハサウェイ主演で観れた方なんだけど、そのアンハサウェイが製作まわってるというのを後で知り、アンハサウェイが良くも悪くもあるという。それこそ後半酔っ払って作ったんじゃないか、ていう。。
パシフィックリムよりこっち
理屈で固めて怪獣愛が実は希薄なパシフィックリムより、日本製怪獣のただ不可思議な脈絡の無さと人間臭さ(着ぐるみゆえもある)の一つの回答たり得る本作を推す。
そうは成長せずただ小さく生き続けるらしき人間達も良い。劇場で見たかった。
斬新な設定ですが、、、
自分の動きと遠隔地の怪獣の動きがシンクロするという設定が面白そうなので観賞しましたが、でもその斬新な設定がストーリーにはいかしきれていないような。。。
アン・ハサウェイも役柄にマッチしていないような。。。
僕にはちょっとこの映画化はシンクロしませんでした。
アルコール中毒の女性が、ダメ男に翻弄されながらも勇敢に立ち向かうファンタジー映画
アイデアはとても面白いが、リアリティは無く、人間ドラマが中心で、SFというよりファンタジーという感じ。やっぱり、アン・ハサウェイは素敵。
アン・ハサウェイ
巻き込まれた韓国はビックリだよね💦
とても摩訶不思議な物語。
何を伝えたかったのかちょっと不明でしたね💧
それにしてもアン・ハサウェイの美しさはスゴいな~💕
製作総指揮にアン・ハサウェイが記されてました。
何ををどう見せたかったのか知りたいですね~。
人間の脆さを浮き彫りに
怪獣を操れる女とロボットを操れる男の話。
観た直後は
なんだったんだろうと思っちゃったけど
怪獣映画を通して
人間の脆さを描いてたような気がした。
主人公の職なし酒カスとか
主人公の一言多い元カレとか
地元のバーで細々と生きてる同級生とか
実際に監督の周りにいるのかなってぐらい
嫌なやつが揃ってた気がする。笑
そいつらが劇的に更生するって話じゃないけど
彼らを半面教師に明日も生きていこうと思えた。
ダメ女も似合うアンハサウェイさすがです。
折角のアイデアだが面白くなる事無し!!
奇想天外な粗筋ですが、ふむふむコメディではなく真面目に作っているなと思いながら観ていると、終始男性との会話ばかりで飽きてきました。思ってもみない方向へ話が進む、新しい自分に生まれ変わる等も無く、何故こんなつまらない映画を作ってしまったのでしょうか。
目の付け所はいいのだが…
怪獣映画としての目の付け所が新しい。
突飛な話に見えるけれど、人の内なる面と向き合う素晴らしいアイデア。
展開としても、「本来」笑いあり、ホラーあり、恋愛ありと盛り沢山ですべてが上手く出し尽くせれば良い作品になったと思われる。とは言え、笑い、ホラー、恋愛要素のすべてが中途半端で、悪い意味で緊張感がないので、フワフワと何観てんだか分からなくなる。
実に惜しいなぁ。
特に記憶に残ったのは、アンハサウェイの目と口がデカいこと。それと、最後の立ち姿はカッコ良かった。
結局意味がわからん。 オスカーが急に暴走しだしたり展開についていけ...
結局意味がわからん。
オスカーが急に暴走しだしたり展開についていけない。
急というか本来はああいう危ないやつだったのかもしれないけど。
だとしたら散々お人好しだった最初がおかしい。
完全にサイコパス。
逃げるオスカーを一発で捕まえるのは至難の業。
それを平然とやってのけるモンスターの操作感覚が半端ない。
ハサウェイが可愛いだけの内容謎の映画だった。
全く期待せず観た方がいい。
【B級感溢れる不思議な怪獣映画でアン・ハサウェイを観る不可思議さが妙に記憶に残る作品】
当時、アン・ハサウェイは「レ・ミゼラブル」でアカデミー助演女優賞を獲得していたが、何故かアメリカの記事は彼女に対してネガティブ基調の記事を載せていた。
曰く”目と口が大きすぎる”(確かに大きい)
”完璧すぎて嫌い”(ただの妬みじゃないか)
”才能がない”(そんなわけないだろう!)
とまあ、何があったか知らないが誹謗中傷が渦巻いていた。
そんな中、彼女は今作に主演した。
監督、ナチョ・ビガロンド・・(知らない・・)
では、アンはどんな役なのか?酒浸りの残念な女性らしい・・
鑑賞するかどうか非常に迷った。(近場で今作を掛けてくれる映画館がなく、かなり車を走らせる必要があった事も理由の一つ:地方都市在住者の悩みでもある)
結論としては、映画の完成度は置いておいて、インパクトの強さで鑑賞後2年経った現在(2019年11月)でも映画の詳細を覚えており、観て後悔はなかった作品。
アン扮する酒浸りのグロリアがニューヨークのライターの職を失い、恋人にも愛想を尽かれ逃げ帰った故郷で出会った小学校時代の同級生オスカー(ジェイソン・サダイキス)が経営するバーで働き始め・・。
何故か韓国ソウルに出現した怪獣の仕種が、グロリアの仕種にそっくりで・・。
<アン・ハサウェイの素に近い可愛らしさと彼女がこのB級映画に出演を決めた背景を邪推した結果、個人的に映画の完成度は別にして非常に強く記憶に残っている作品>
<2017年11月3日 劇場にて鑑賞>
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