シンクロナイズドモンスターのレビュー・感想・評価
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誰もが世界と繋がっている。繊細かつ破壊的に。
こんなにもちっぽけな一個人のダメダメな日常と、世界のどこかで阿鼻叫喚の地獄絵図を生み出す怪獣の侵略とが一本の運命線の糸で繋がっている。グローバル社会をさらにもう一歩突き抜けたこの不可思議な世界観は、実はとてつもなくリアルな現実のメタファーなのかもしれない。というのも、想像力のスイッチをあえてOFFにして破壊行為に興じる登場人物の姿は、まるで、日々「取るに足らないこと」と判断して小さな過ちを繰り返し続ける我々自身の姿を見ているかのようだから。逆に、嫌が応にも自分と世界との接続性を意識せずにいられないヒロインは、いつしかその意識が最大限に目覚めることで、世界を救う等身大のヒーローになりえていく。こうやって世界と細部をつなぐ試みがとても独創的で面白い。一人一人が意識することで、本当に世界は救える。これも真なり。企画に惚れ込み、主演のみならず製作まで担ったアン・ハサウェイは、かなりの目利きと見た。
注意・本作はコメディではありません
この映画、予告などを観る限りどうみてもコメディかそれに類するものだと確信に近い期待をもって観ると思う。
でも実際は超シリアスなスリラーかサスペンスで、期待からの反動で低評価になるのは仕方ない。実際私も事前予測と本内容のあまりの剥離に面食らってしまった。
しかし、ピンク色のタイトルから想像する内容よりも好みの展開になったので期待を裏切られて逆に面白く観られるという幸運に恵まれた。
出だしは緩やかに、少々間延びしている。
そこから中盤までは超展開の連続。この後、一体どうなるの?と、そんな感じになるとは予想もしてなかった、が畳み掛けてくる。コメディからサスペンスへ、そしてスリラーに変化していく。
とにかく予想を裏切る展開をやるんだという製作者サイドの意気込みを感じるほどに。
中盤で息切れしたのか終盤はちょっと詰めが甘く、もっと良くなる方法は沢山ありそうで不満だが、一応まとまっているので良しとしよう。
しかしあれだね、ちゃんと間違いなく宣伝すれば評価されてもいい作品だが、本当に本作に合う層はこのタイトルとパッケージでは手に取ることはなさそう。
逆に「ゴーストバスターズ」のようなコメディを期待して屍の山を築いてしまった方々は悲惨だ。
そして作品の評価は低くなり誰も得しない。
ウルトラ怪獣大戦争、in近所の公園
ナチョ・ビガロンド脚本監督。
アン・ハサウェイ主演の風変わりな怪獣映画。
【ストーリー】
アル中のグロリア(アン・ハサウェイ)は大都会ニューヨークで飲酒原因の失敗をしてしまい、地元ニューハンプシャー州の片田舎にUターンする。
旧友たちと再会し、またも酒で記憶がなくなって公園で目を覚ますグロリア。
そのまったく同じ時間に、なんと韓国ソウルに超巨大怪獣が姿を現したのだ。
ソウルの怪獣は、グロリアが公園にいるときにする動きと同じ事をするらしいと気づき、それを旧友たちに伝えるもまったく信用されない。
ムキになって実演すると、グロリアの言葉のとおりまったく同じ動きを、動画サイト上のソウルの怪獣がする。
その仲間の一人オスカーがグロリアに恋慕し、自分も同じようにソウルに巨大なロボットとして出現し、ソウル市民を人質に交際を迫るという暴挙に出る。
そのやり口に腹を立てたグロリアは、ソウルに飛んでオスカーの巨大ロボットに対峙する。
アン・ハサウェイが持ち込まれた企画に惚れ込んで映画化。
主演までしたのに興行的には20億円以上損失の大コケという結果に。
世界中で大人気、日本でもお馴染みの超美人女優アン・ハサウェイという人、アメリカ本国では天然ちゃん扱いされてまして、アカデミー主演女優賞を獲った時にここぞと出版社に自伝の企画を持ち込んだのですが、その時の対応ったらひどくて
「むろん貴方は美人だけど、みんな貴方の人生には興味ないのさHAHAHA!」
って断られたんですって。
アン、君ってばどれだけ顔だけ女優なんだい?
そんな彼女がどこに魅力を感じたのかはあんまりわかりませんが、怪獣の暴れるシーンなんかはさすがにハリウッド品質。
ソウルを舞台にバッコンドッカン大暴れするシーンは必要以上に迫力あります。
問題は、それがアル中やストーカーの狼藉でしかないって部分ですけど。
なんて評価すればいいか悩みますし、ちょっと表現しづらい部類の映画で、はっきり言うと珍品です。
誰に向けて、なんのために作ったのかわからない。
公園で暴れるグロリアやオスカーと、怪獣やロボットがシンクロする理由も特に説明されない。
でもなんかその空振り方がアン・ハサウェイっぽくて、面白いんです。
グロリアのダメっぷりも、妙な可愛げありますし。
恋もしないアン・ハサウェイに用はないよ、帰っとくれ!
なんてつっぱねず、変なお土産を食べてみる気持ちで見れば、新しい映画体験ができるかも。
もちろんなんの保証もしませんよHAHAHA!
確かに主人公も認めた「めちゃくちゃ」
韓国ソウルの街を恐怖に陥れた巨大怪獣と巨大ロボ。それはアメリカの田舎町で育った同級生同士の長年の確執が原因だった。
前半は怪獣とアン・ハサウェイがシンクロしてるのが単純に可笑しかった。それ以外は普通に田舎町での人間ドラマが展開する。
いったい、この人間ドラマと怪獣ものとがどう結びつき、決着がつけられるのか、その興味だけで最後まで観られる作品ではある。
しかし、突飛なアイディアで大風呂敷を広げたものの、結局は収拾がつかず無理矢理終わらせた感じが否めない。
後半はアン・ハサウェイ演じる主人公の「私はめちゃくちゃなの」というセリフの通りどうしようもなくなってる。
何よりも同級生のオスカーのキャラ設定に無理があるというか、彼の行動原理がなんとも理解しがたい。
アン・ハサウェイがかわいかったので星一つおまけで。美人がダメダメな人間を演じると、とにかく魅力的に見える。
ご本人曰く、このキャラがもっとも自分らしいキャラだとか。だとしたら親しみがわくなあ。
謎の設定とアン
何となくおバカコメディかと思ってたが、意外にサスペンスフルな展開に話が進み、ラストはアッと驚くオチへと落とし込む話運びは鑑賞前の予想を大きく上回った。
個人の日常をミクロ視点として、それを原因に例えたと仮定すると、その結果は思いもよらないグローバルな規模へと影響を及ぼす。つまりそれをマクロと位置付けたうえで、実は我々の思いもよらない場所ではまさにミクロとマクロは一本の線で繋がっているのでは、というメタファーな視点から作品を描いている様に思える。
まさに2021年時点で世界的に感染者及び死者数を増加させている新型コロナウィルスの影響などにも通ずる話だ。
ちなみに、詳しくは分からないが、恐らく制作側としては怪獣とロボットが出現する場所と言えば「日本」を舞台にしたかったのでは?
アンが劇中で使ってたMacBookも北斎による富嶽三十六景の荒波がデザインされてたし。
とりあえず、アン・ハサウェイ自身が製作も兼ねているところは興味深いと思う👍
お酒も男ももうウンザリ
失業し彼氏に追い出されて田舎へ帰ったグロリアは、幼馴染のオスカーが経営するバーで働くことになる。
そんな時、海の向こう側の韓国ソウルに巨大怪獣が現れ、街を破壊し人を踏み潰し、人々を恐怖に陥れていた。
テレビ越しに見ていたグロリアだったが、その怪獣は自分の動きにシンクロしていることに気づく。
自分が酔った勢いで暴れたことが、多くの人々を不幸にしている状況を嘆くグロリア。
そうこうしているうちに、巨大ロボットまで現れ…
アン・ハサウェイのなんだコレ怪獣映画。
何故か怪獣が出現するのはソウル。
怪獣について詳しいことは分からないし、ロボットがぶん投げられてどこ行っちゃったのかも分からないし、確かに何が言いたかったのかは分からない。
とにかく解決してないことが多すぎる。
でもこのノリが好き。
序盤は特に何も起きずにダラダラと、怪獣出現からは確実にテンポも上がって面白い。
ただ、後半はまた徐々にテンポダウン。
謎の鬼ごっこが始まるし、〇〇の暴走による奇行が本当にワケわからない。
アン・ハサウェイっぽくないなと思っていたけど、やっぱりどんな時でもアン・ハサウェイは良い。
お酒飲みますか?からのラストカットの表情も最高。
シュール過ぎて笑ってしまうところもあって、それなりに楽しめた。
パソコンの裏がかの有名な神奈川沖浪裏だったり、布団はFUTON(↗︎ふ↘︎とん)だったり、やや日本テイストも。
怪獣はゴジラへの、ロボットはガンダムへのリスペクトなのか?
おふざけもここまでいくとイタイ
おふざけもここまでいくとイタイ。
なぜかモンスターが出現する、そのあたりまではファンタジーというかコメディとして観れる。泥酔して記憶が飛ぶっていうのは、知らないところで知らない間に別人格のモンスターが無茶苦茶やってるようなもの、ていう発想からなんだろうな、と。
しかしあの彼が暴走はじめるあたりからが問題。ただの悪ふざけ。なんの脈絡もなくストーリーを破綻させていく。クリエイティブに遊んでるつもりなんだろうけど、後半はほんと垂れ流してるだけ。ようはこれ、うんこですね(失礼!)
で、作品としてはアンハサウェイ主演で観れた方なんだけど、そのアンハサウェイが製作まわってるというのを後で知り、アンハサウェイが良くも悪くもあるという。それこそ後半酔っ払って作ったんじゃないか、ていう。。
ソウルに恨みでもあんの?
アル中で彼氏に捨てられ地元に戻るアン・ハサウェイ。ソウルに突然出現したモンスターが、実は公園での動きとシンクロしてて…というなかなかのトンデモ設定。偶然再会した小学校の同級生のバーで雇ってもらうが、その男もシンクロしてロボットに。小さな世界に生きていても世界とつながってる的なことが言いたい…のかもしれないが、最初はいい人だった男の途中からのサイコっぷりに付いて行けなくなった。最後の逆シンクロからの決着の付け方も…遠投って…。あとなぜにソウル?
パシフィックリムよりこっち
理屈で固めて怪獣愛が実は希薄なパシフィックリムより、日本製怪獣のただ不可思議な脈絡の無さと人間臭さ(着ぐるみゆえもある)の一つの回答たり得る本作を推す。
そうは成長せずただ小さく生き続けるらしき人間達も良い。劇場で見たかった。
斬新な設定ですが、、、
自分の動きと遠隔地の怪獣の動きがシンクロするという設定が面白そうなので観賞しましたが、でもその斬新な設定がストーリーにはいかしきれていないような。。。
アン・ハサウェイも役柄にマッチしていないような。。。
僕にはちょっとこの映画化はシンクロしませんでした。
残念、何故かは分からない
シンクロするのは子供のころ二人があの場所で雷に当たったから。でも何故、模型のソウルから実際のソウルなのか、イマイチ納得できなかった。最後に放り投げられたのは、死んだってことなのかな。
なんか変なストーリーだった。SFコメディかと思いながら見てたら、途...
なんか変なストーリーだった。SFコメディかと思いながら見てたら、途中から怪獣とシンクロする謎よりストーカーサスペンスよりに。どう見たらいいのか混乱。そしてなんでソウルに行ったらアメリカの方で怪獣になった…?
アルコール中毒の女性が、ダメ男に翻弄されながらも勇敢に立ち向かうファンタジー映画
アイデアはとても面白いが、リアリティは無く、人間ドラマが中心で、SFというよりファンタジーという感じ。やっぱり、アン・ハサウェイは素敵。
アン・ハサウェイ
巻き込まれた韓国はビックリだよね💦
とても摩訶不思議な物語。
何を伝えたかったのかちょっと不明でしたね💧
それにしてもアン・ハサウェイの美しさはスゴいな~💕
製作総指揮にアン・ハサウェイが記されてました。
何ををどう見せたかったのか知りたいですね~。
人間の脆さを浮き彫りに
怪獣を操れる女とロボットを操れる男の話。
観た直後は
なんだったんだろうと思っちゃったけど
怪獣映画を通して
人間の脆さを描いてたような気がした。
主人公の職なし酒カスとか
主人公の一言多い元カレとか
地元のバーで細々と生きてる同級生とか
実際に監督の周りにいるのかなってぐらい
嫌なやつが揃ってた気がする。笑
そいつらが劇的に更生するって話じゃないけど
彼らを半面教師に明日も生きていこうと思えた。
ダメ女も似合うアンハサウェイさすがです。
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