YARN 人生を彩る糸
劇場公開日:2017年12月2日
解説
糸(YARN)を紡ぎ、編み、表現する4組のアーティストを追ったドキュメンタリー。全身ニット集団と街を闊歩するかぎ針編みアーティストのオレク、白い糸を人生のメタファーと見立て、超絶的なパフォーマンスを見せるサーカス・シルクール、街をゲリラ的にニットで彩っていく「ヤーン・グラフィティ」でアイスランドから世界を旅するティナ、カラフルな手編みのニットで子どもたちが乗って遊べる巨大なニット作品を世界中で作り続ける堀内紀子。糸に魅せられた4組のアーティストが、糸を媒介に人とつながっていく姿が描かれる。監督はアイスランドのアニメーターで、本作が長編デビューとなるウナ・ローレンツェン。
2016年製作/76分/アイスランド・ポーランド合作
原題:Yarn
配給:ミッドシップ、kinologue
スタッフ・キャスト
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2022年2月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
近所の単館系時間つぶしで見た映画です。
ちょうどこの前年、君の名はで糸に纏わる人の縁や繋がりについて見た後にこの映画を見て
海外の人も同じような原始宗教的な世界観を持っているんだなぁと感心しました。
糸を使う4組のアーティストさんの紹介。
古いアイスランドの伝統を紡ぐ人
NYでキャンディポップなかぎ針編みをする人
白糸でサーカスをする集団
色んな方々が出てくる中で最後に出てきたのが堀内紀子さん
この映画を見るまで知りませんでした。
布のテキスタイル・アーテイストさんが糸を使った展示品を作ったところ
子供が一直線に作品によじ登ろうとして止められたのを見て、
「そうだよな、作品は遊ばれてなんぼだよな」
と実際に子供が遊べる作品を作ろうとハンモックの遊具を発表。
日本では箱根の彫刻の森美術館、富士山こどもの国のクモの巣ネット、その他で遊ぶことが出来ます。(遊べる期間等の詳細は各HP参照ください)
現代アートというと、素っ頓狂な形や色彩に色んな言葉で言い訳じみた意味不明で意識高そうな説明文を載せてドヤってるだけだと思いこんでた私にとって、実用性のあって子供が喜ぶ遊具があるとは驚きました。
いつか子供を連れて遊びに行きたいと思っていたらこのコロナ。。。
文字通り、この映画が紡いでくれた糸で堀内紀子さんを知ることができ、その作品に興味を持つ。
これが縁が紡がれるってことなんですね。
更に子供がこの遊具で遊んで更にどこかに糸がつながればいいなぁと
映画ってホント面白いですよね(水野晴郎風)w
2020年6月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
アートと手芸の境界線って曖昧だと思う。にも関わらず、アート界隈の人たちには手芸を下に見てる人が少なくないような気がする。
自分がぼんやり抱いてた違和感に対して、はっきりと意志を持つ人たちの姿を見た。これが自由かーって思った。
2018年12月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
主に毛糸のニットを使い、独特の表現でパフォーマンスを見せる人たちのドキュメンタリー。
羊さん、ありがとう。
2018年1月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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ニットアーティストたちのドキュメンタリー。羊の群れがかわいい。ふさふさしている。
編み物は芸術として認められづらいという現状を話してくれる。女が家で生活のためにこなしてきた手芸はアート作品ではない、という社会に直面していて、少しずつトライを重ねている様子を捉えた映像作品でした。
編み物には人間と同じように寿命があって、その役目を終える時が来る、という紀子さんの言葉が好きでした。
(エンディング後に、館内にいた年配の女性が「あ〜とてもよかったぁ」とお連れの方と話していた。感想を素直に話していて、よいお客様だった。見習いたい。)