「兄と弟」OVER DRIVE U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
兄と弟
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ラリーのシーンは迫力満載。
映画館の音響設備と相まってガンガン煽られる。あまり馴染みのない世界だけど、レースと爆音にはテンションが上がる。そして、どこからどこまでがCGなのか分からないぐらい臨場感も躍動感もあった。
首都高はないだろうが、俺が知らないだけで各地のラリーレースは開催されてんのかなと疑問をもったほどだ。
兄と弟の確執が軸にあって、その原因に肩透かし感はあるものの弟のキャラというか…意地はって怖いもの知らずな男が、不意に見せる弱さにはキュンとくる。
物語はとてもオーソドックスではあるものの、台詞のチョイスなのか、役柄なのか表情なのか、その選択にグイグイと物語に引き込まれた。兄の表情が凄く良かった…。
最終ステージで水没した車を一晩かけて直すのだが、そのあたりからの盛り上がりは男の子なら誰でも大興奮するのではと思う。
最終ラウンドの巻き返しのドラマが、あまり伝わってこず残念だったかな。
新田氏のヒロイックというかナルシスティックな側面が時折鼻にはつくものの…これはもう副産物というか不可抗力というような部類に入るのだろうなとも考える。
そう見えてしまうのだろう、と。
ともあれ、挑み続ける男達の真っ直ぐな目には胸が熱くなる。
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