「ぶつかり合う魂と魂。走り続ける兄弟の絆と、その行方とは。」OVER DRIVE 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
ぶつかり合う魂と魂。走り続ける兄弟の絆と、その行方とは。
【賛否両論チェック】
賛:勝負の世界の最高峰にあって、激しくぶつかり合う兄弟の葛藤と、それでも切れることのない絆が印象的。豪快なレースシーンも魅力。
否:そもそも自動車レースに関心が持てるかどうかというのと、見方によっては弟の暴走に振り回されるだけの映画なので、好き嫌いはハッキリ分かれそう。
スポーツマネジメント会社の窓際社員のひかるが出逢った、ラリーの第一線で衝突し合う、ドライバーとメカニックの兄弟。彼女同様観ている方も、最初はわがままで勝手な弟・直純の人間性に閉口すると思います。しかし、ひかるが愚直な兄・篤洋と接していくうちに、次第に彼らの間に横たわる複雑な感情に、思わず考えさせられます。
そして、そんな彼らが苦悩と葛藤の末に過去を乗り越えた時、果たしてどんな世界が待っているのか、その辺りも見どころです。篤洋の、
「何もなくなったとしても、この手が残っていれば、後は自分次第なんじゃないかな。」
というセリフがステキでした。
自動車レースの好き嫌いも含めて、好みは分かれる作品ですが、気になった方は是非。
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