「爽やかな童貞ロードムービー?」サイモン&タダタカシ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
爽やかな童貞ロードムービー?
いつもギターを手にしているタダタカシ。女なら誰でもいいから・・・といった欲望の塊みたいなところは好きになれないが、こんなタダが大好きな男子サイモン。3年生に5人しかいない女子全員に振られ、公衆便所の落書きにあったマイコという女性に電話すると会ってくれるという。高校生活最後のチャンス!見知らぬ町へと旅をするタダにサイモン金魚のフンのようについていくことになった。
バスに乗って窓から手を出し、おっぱいの感触を想像する二人。時速60キロの風圧がちょうどいいんだよね(by『おっぱいバレー』(2008))。途中で知り合った自転車暴走族のヤンキーたちや、スナック・デュエットの雰囲気もいいし、のんびりしたロードムービーに突如出現するUFOもいい。これがでっかい組織だったのか・・・何考えてんだよ、リーゼント。
UFOが登場したときには、低予算なんだからこんなシーンで無駄遣いすんなよ!と言ってやりたかったが、その声が届いたかのようにフィギュアになってアクションシーンが展開する(笑)。
同じ塾の女生徒に告られたサイモンは「好きな人が別な人を好きだったら」という問いに「応援する」という答えを得て、タダにはただ着いていき陰ながら応援する立場だった。このサイモンの葛藤が清々しくも微笑ましい。
間宮夕貴が〇リマンだったら・・・しかし、そんなことは問題ない。タダの一途なアプローチはマイコの心も揺さぶるのだ。UFOが絡んできて純愛もぶっ飛んでしまうが、これも巨大な組織のメタファーとしてとらえれば面白い。ただ、おっぱいがでかくて美少女だというだけで惚れ込んでしまったような感じもするので、その辺りはタダが大人になってから気づいて反省すればいいのかもしれない・・・