「努力の過程が見えにくい」ウスケボーイズ Harikaさんの映画レビュー(感想・評価)
努力の過程が見えにくい
クリックして本文を読む
冒頭から、「ワイン友の会」の面々の学生の分際で(だからともいえるが)偉そうな態度が気になった。
「あーフルーツワインねー」とか、よく人ん家の家業ボロクソに言えるなと。どんな仕事でも、特に家族経営の農業や製造業は、作り手は一生懸命なんだよ。
その後の「レベルの高い国産ワインを造るために頑張る」姿も、主人公を始め、努力の過程がわかりにくい。
なんだかんだしてるうちに、いきなり「素晴らしい!」みたいに評価されていくので、観ているほうはついていけない。
どんな風に努力したのか、何に気づいたのか。
どう改良した結果、どんな結果に結びついたのか。
そこをわかりやすく描いてほしかった。
全体的に、登場人物の過剰な演技と古臭いカメラワーク?も気になる。
唯一よかったのは橋爪功さん。大御所の魅力にあふれていて、さすがでした。
あ、あと、「フルーツワインねー」とバカにされていた彼が一念発起して、家族も巻き込んで頑張る姿と、応援してくれていたおじいちゃんが遺影になっていたシーンはほろっときた。
コメントする