劇場公開日 2018年2月23日

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「謎の大病」ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5謎の大病

2025年3月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

お国柄による結婚観の違いが興味深い映画でした。
パキスタン系アメリカ人のスタンダップ芸人が、
知り合った白人女性に恋をする。
彼女が謎の昏睡状態に陥る。
彼女に付き添い、
彼女の両親に信頼されて彼女と結婚するまでを描く。

アカデミー賞の脚本賞にノミネートされた脚本は、
クメイル本人を演じたクメイル・ナイジニアと実の妻
エミリー・V・ゴードンの共同脚本です。
つまり実話で実体験が映画になりました

パキスタンから移民した一家がパキスタンと同じ価値観で生きて
生活しているのは、なんとも理解できない。
ムスリムで1日5回地下室で祈り(風習なのか?何を祈っているか
(イスラム教とは何を願って祈っているのか?それを知りたい・・・
★☆★
1日5回の祈りは、心の栄養つまり食事のようなものだとか・・・
全然分からない・・・ですね。

両親は息子のクエイルに見合いでムスリムのパキスタン女性との結婚を
望んでいる。
家族主義で息子は見合い結婚にはっきりNOと言わない
(見合い相手に失礼だ・・・四角い箱に見合い相手の写真を
収集していて、ラストで恋人に“燃やした灰を缶に入れて見せる“
・・・写真の多さが自慢だったように思えるけど・・・

恋人役のゾーイ・カザンは言動がユニーク過ぎて不思議ちゃん。
実を言うと、私はアメリカのスタンダップコメデイアンの面白さが
皆目分からないのです。
アカデミー賞の司会をする芸人の話芸や話術に全く笑えないのだ。
上げて、下げる。
皮肉る、
斜めに構える、
一応権力におもねらない風で、偉そう。

なのでクエイルの話も少しも面白くないのだ。
この映画で一番ウケたのはエミリーの母親役のホリー・ハンター。
もともと好きな俳優だし、小柄で可愛くてセクシー。
彼女を見れたのは本当に嬉しかった。
結婚は一応の締めくくりではあるけれど、夫婦に亀裂が入った場合、
子供の親権の取り合い、
国際結婚ならなおのこと複雑な事情が絡む。
2人は謎の大病がなければ結婚したのだろうか?
エミリーの謎の昏睡を引き起こしたが、膝を強かに打ち付けたことが
原因とか。
昏睡して治療する方法って正しかったのだろうか?
病人はたまたまかかった病院に治療法を任せるしかない。
昏睡療法・・・目覚めなかったらどうするのだろう?
エミリーもなかなか目覚めず、少し乱暴な治療法に思えた。
細胞が壊死していく“人食いバクテリア“的な病気かな?
と思った。
とても似ている。

琥珀糖