「惜しい…」さよならの朝に約束の花をかざろう しゆさんの映画レビュー(感想・評価)
惜しい…
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ファンタジー要素てんこ盛りで映像も綺麗。これだけで好きな人には入り込めるだろう。
ただしストーリーはファンタジーには欠かせない冒険や戦いなどの要素は薄く、主軸はちょっと難解なラブストーリーというのが今回の作品。
具体的にストーリーの軸になるのが歳を取らないというエルフ的な種族の少女マキアが人間の男の子エリアルを赤ん坊の時拾って育てていくというもの。種族を超越した愛情がテーマとなっている。
先にも言ったように冒険や戦い要素はほとんど無く、エリアルの数奇な人生を、歳を取らないマキア目線で描く。2時間の作品としてはよくまとめてあり、面白く、感動もあった。
しかし。
マキアの母性愛一筋にはたして共感できるか。
エリアルは成長の中で、歳を取らない(可愛いすぎる)少女に対して母親以外の感情が芽生えるが共感できるか。
惜しいのはここ。マキアは普通にほかの誰かを男性として好きになっていいんじゃないかな?と大体の人が感じたのではないだろうか。
感情移入が難しいのが作品を甲乙付けがたいものにしてる最大の要因だろう。
蛇足として。登場人物が多いと指摘する人がいるが、決して多くはないだろうし、要素が多すぎるということも無いため安心してほしい。
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