劇場公開日 2018年2月24日

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「ちょっと残念」さよならの朝に約束の花をかざろう むっしゅさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ちょっと残念

2018年2月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

事前知識少なめで観に行ったため、世界観と子育てに初めのうちは入り込めないかなと不安でしたが、文句のない映像美と素晴らしい音楽、そして声優たちの安心できる布陣に徐々に見入っていきました。日本のアニメのクオリティの高さにはいつもながら感心です。
主人公マキアとエリアルの主軸のストーリーは、生と死、愛情、繋がりがしっかりと描かれ感動的で胸を打つ。数カ所で落涙。「あの花」「ここさけ」の脚本家ならではの運びです。
しかしレイリアとクリムに関わる展開は人物描写があいまいで違和感あり。国の攻防の理由付けも弱く陛下や王子などの悪さが出ていないため感情の移しどころが掴めないし、イゾルのポジションも無駄遣いになってしまっている。全体を大きく描こうと広げすぎたのか上手く収拾されていないように感じる。そこが残念なところ。
サブストーリーまで演出しきれないのなら、マキアとエリアルにラングを含めたストーリーを最前面に押し出しても良かったのかなと。
まぁ不満もありますが、冒頭に書いたように映像・音楽・声優でかなり楽しめました。

むっしゅ