四月の永い夢のレビュー・感想・評価
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再び、映画鑑賞を趣味として取り戻してくれた作品です。公開当時は上映...
再び、映画鑑賞を趣味として取り戻してくれた作品です。公開当時は上映館は少なかった様な気がします。朝倉あきさんが素敵です。この作品以降 中川龍太郎監督に注目をするようになりました。同時期に新宿武蔵野館で上映されていた「パンとバスと2度目のハツコイ」 共に忘れられない映画です。
【”時の流れゆく中で・・。”若き女性が、過去の哀しき想いを抱えながら生きる中で、日々の小さな幾つかの出来事により静やかに再生して行く姿を描いた気品ある作品。】
ー 中川龍太郎監督は、オリジナル脚本で確実にステップアップしてきている若き監督である。
「わたしは光をにぎっている」「静かな雨」そして今年公開されせた「やがて海へと届く」を劇場で観て、彼の透明感や、光の使い方。静やかで、気品ある作風に魅力を感じている。
それは、今作でも同様である。
■3年前に恋人を亡くした滝本初海(朝倉あき)。
音楽教師を辞めた彼女の穏やかな日常は、亡くなった彼からの手紙をきっかけに動き出す。
元教え子との遭遇、染物工場で働く朴訥な青年からの思いがけない告白。
そして、3年間彼女の苦しめていた心の奥の小さな秘密。
だが、初海はそれを恋人の母親(高橋惠子)に涙ながらに告げる事で、喪失感から緩やかに解放されていく。
◆感想
・今作品で、初海を演じた朝倉あきさんの透明感溢れる姿が印象的である。
・映画館で「カサブランカ」を一人で、観賞するやや寂し気な表情。
・元、教え子がDVを受けている事を知り、助け出し二人で公衆浴場で湯につかる姿。
・そして、朴訥な青年(三浦貴大)との出会い。
■初美が、恋人だった男の実家を訪れるシーン。男の母親に男とは5月前に別れていた・・、と涙ながらに告白するシーン。それに対し母は優しく”一緒に時を過ごしてくれて有難う”と答えるシーンは、初美が過去の哀しみから解き放たれたシーンであろう。
高橋恵子さんが、優しき母を絶妙に演じている。
<今作は、映画では王道の”喪失から再生”を描いた作品である。
中川龍太郎監督らしい、気品ある優しさと、主人公の初美の微かなる希望と幸せな将来を感じさせる作品の仕上がりが良き作品でもある。>
モヤモヤして終わった
自分の直感を信じて選んだ映画でしたが、大きな盛り上げがなく、答えのない結末でした。理系の頭なので答えが欲しかったし、引きずって生きている原因が謎のままで終わってしまった。クライマックスで明らかになるだろうと期待して見ていたが、こんな終わり方もあるんだなあ。映画って深いな、と改めて感じました。
ほんま永い夢やった
最後まで観た自分を、ほめたい。
話のテンポが遅くて、どこに感情移入したらいいのか、わからなくなる。
でも、ラジオの伏線拾った後の、朝倉あきの笑顔は、それまでのもやもやを吹き飛ばすくらい、まぶしかった。
若いから何でも獲得していくと思ってるだろうけど、人生とはどんどん失っていくものなのよ。
初海(朝倉)のような女性が近くにいたら、藤太郎(三浦)よりも先に告白して何とか恋人にしたい!と思わせるような女性。でも、まずは下調べということで、そば屋の忍(高橋由美子)から情報を得るために接近して、徐々に忍と親しくなり、結局は忍とお付き合いすることになってしまう自分を想像してしまった。まぁ、バツイチくらいいっか~てな感じで。
名画座で公開されていた『カサブランカ』といい、その映画の音楽「As time goes by」しか聴いていなかったジャズシンガーの卵である楓。なんだか好みの設定ではあるものの、DVの恋人がいる割にはちゃらんぽらんな性格が気に入らない。とにもかくにも元音楽教師の初海が理想女性に思えるような内容で、しかも死んだ元カレをどこかで断ち切れていない自分。喪失感というものに向き合うには若すぎるということもあるのだろう。
ラジオが好きだという、現代的なチャラチャラした性格じゃないところも魅力の一つ。そして手紙のやりとりというアナログ感も時代から取り残された雰囲気もある。ただし、フェイスブックは使っている・・・。そして、元カレの実家へと向かう富山地方鉄道の無人駅うちやま。デジタルの世界だと、人の死は一瞬なんだろうけど、アナログの世界ではずーっと残ってる。この田舎町の雰囲気のために、そんな印象が残ってしまった。
止まってしまった人生
主人公のもとに三年前に亡くなった恋人から手紙が届く。
主人公は教師も辞め、蕎麦屋でアルバイトをして暮らすという生活をおくっていた。
元生徒や交際を申し込む男の登場で、人生の歯車を動かさねばならなくなり・・・。
生きているといろんなことがあるよ。
朝倉あきと映像と
ストーリーは単純であり、これと言って盛り上がる場面もない。
それでいて、もやもやが残る映画であるからストーリーはイマイチだったんだろうなぁ。というくらい、記憶に残らない。
朝倉あきの美しさが非常に際立つ。特に映画のはじめと終わりの朝倉あきだけのショットが美しく、ジャケットになるくらいだがその反面、それしか印象に残らない。
最後、あ、この後恋愛に発展してくんだな。という終わり方をするが、前の男を忘れられないまま映画が進んでいくのでそれもまたもやもやする。
終始ほのぼの。朝倉あきを楽しむ映画。
朝倉あきと言う女性が好きなので視聴。
三年前に彼氏を亡くしてしまった女性の物語。
その後の三年間変化が無く、ほのぼの生活を送って来た彼女(彼氏喪失で自分の時が止まっていた彼女)の周りに突然変化が現れて、時が動き始める内容。
慣れ親しんだ地域で、終始ほのぼの展開。
優しい物語ではある。
悪くは無いんですよ。街の情緒もあるし。
しかし、しかしなぁ
奥手といえど、朝倉あき並みの美人を他の男がor周りの世話好きの人間がほっとくかい?と思ってしまう。
三年は寝かせないよな、普通w
また、慣れ親しんでいない、あまり友人のいない地域設定ならまだその主人公設定は分かるが、、、。
他に主人公の親は出てこない理由、先生再雇用戸惑い理由など全体設定に疑問を持つ所はあるが、奥手奥手人間のドラマだと思えばそこそこ楽しめる映画でした。
(朝倉あき好感度もあってか少し星プラス)
閉じた心を開く瞬間をとらえた青春映画の秀作
「走れ、絶望に追いつかない速さで」の中川龍太郎監督作。
閉じた心を開くきっかけ、そして開く瞬間をとらえた青春映画の秀作。何故閉じたのか、謎解きの映画でもある。
ラジオの使い方がよかった
音を聞いていると目を閉じてしまう癖があり、前半、見落としたことがありそうだが、美しい。観てよかった。
レビューを眺めると、理解できなかった人の方が多いようだ。
富山地方鉄道が、懐かしい。富山の家の構造の話を聞いたことがあるが、こうやって見せられると、中はそう特別には思えない。
伝えたいことがわからずじまい
終盤の高橋惠子の、人生は減っていくこと(失うこと)で、新たな自分を知る、みたいなセリフに共感したくらい。
その後で四か月前に別れてたって。じゃそれまでのいきさつは何?って興醒め。告白の意味は?最後まで愛せなかった贖罪?苦しみからの解放?このシーン必要なのかな?
答えがわからず、もやもや残ります。
ラストシーンの笑顔に胸キュン
蕎麦屋でバイトしながら細々と暮らしているヒロインのところに、元カレ(3年前に急死)の母親から手紙が届いて……っていうお話。
とにかくヒロインの初海ちゃんが美しすぎて、観てて切なくなってくる。
決して明るいお話ではなく、たぶんDVがテーマなんだと思うけど、ラストシーンの初海ちゃんの笑顔に救われる。
映画って分かってるのに、初海ちゃん幸せになって欲しい、って真剣に思ってしまうほど、ヒロインに惚れてしまった。
朝倉あきの映画
果たしてこのものがたりの主演がほかの人だったらここまで真面目に鑑賞しただろうか?と、自問しています。それは良い意味でも悪い意味でもです。
ものがたりは「ここでこれで終わっちゃってもいいよね?」と思ったとこが二回くらいありました。それでも初海から目が離せない引力。キャラクターとしてなのか、役者朝倉あきの魅力なのか私は自分でもわからない。
三浦貴大さん、とてもたくさんの映画でお見かけします。どんどん巧く、色んな役柄を演じてくれていて好きです。
本当に最初のモノローグ(っていうのかな?語り)から最後の彼女の表情まで一瞬も目が離せない映画でした。
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