劇場公開日 2019年5月18日

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「NY公共図書館の在り方について」ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス 突貫小僧さんの映画レビュー(感想・評価)

NY公共図書館の在り方について

2019年5月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

評価は、他の方に任せます。
作品上映時間が、2時間以上で途中休憩を挟むという、わたしにとっては異例の長さの作品、というかドキュメンタリーであった。一番驚いたのは、日米においての「図書館」の在り方の違いである。色んな分館の館内の説明がなされていたが、それぞれの分館が、千差万別に特色が違っている。日本では、児童館のようなところ。ではあるが、アメリカの図書館は一つの小劇場みたいで、市民の生活と非常に密着している。さらに、常に進化し続けている。ざっとあげれば、点字・読書会・著者との作品についての語り合い・プログラミング教室・ライブ等々。パソコンを貸すという場面もあった。(「わたしは、ダニエル・ブレイク」(17’)の作品中にもあった。)日本の永田町の国会図書館にも、点字図書館はあったかな?アメリカという国の大きさからしてもあまり蔵書の多さには驚く。黒人文化機関というカテゴリがあるのも興味深い。作品中に議論になった各図書館とのネットワークによる繋がり。このことについては、日本でもあらゆる図書館とのネットワークによる繋がりは、今後重要視されるべき課題である。本の形態も電子本の取り扱いについての議論もされている。さらに、「創作物」を大変貴重に扱っていることを見逃してはならない。今後の図書館の運営については、白熱した議論展開であった。何よりも、この公共図書館の素晴らしい所は、誰でも利用できるということ。

突貫小僧