ミッション:インポッシブル フォールアウトのレビュー・感想・評価
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トムはどこまでやるの
とにかく、最初から最後までハラハラ、ドキドキの連続で、あっという間の2時間半でした。撮影中のケガもどこ吹く風…。いったいどこまで、トムは突き進むのだろう。
最初の頃のMIに比べると、スパイ映画というより、アクション映画の要素が、強くなりました。でも、お決まりのマスクによるすり替えや本に挟んだテープレコーダーなど、昔ながらのスパイツールもちゃんと使っているのは、やっぱりMIシリーズであることを印象づけます。
そして、映画化されてからの、ヘリコプターやバイクアクションも健在。スタント無しで、トムが自分で危険なスタントにも取り組むそうですが、パリの街中のカーアクションやヘリコプターの墜落映像は、どこまで実写で、どこからがCGなのかもわからないくらいほど、迫力がありました。
また、ジュリアとイルサの新旧恋人の入れ替えもスムーズに進み、イーサンの新たな心の拠り所ができたのも良かった。
ただ、本作は、前作から内容を引き継ぐ中で、新たなウォーカーの存在もあり、最初はなかなか敵味方の設定がよくわからなかった。
そんな事を差し引いても⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️に十分値するエンターテイメント作品として、仕上がっていたと思います。
現代のヒーローは何のために戦うのか?
文句なしの満点。
チケット代1800円と上映時間2時間に対して、これほど、お釣りの来る映画はそうそう、ない。
「スター・ウォーズ(シリーズ)」と対比したい。
デス・スターという巨大システムに、設計上の欠陥があって、この場所に爆弾を命中させると破壊できるとか、このスイッチを切ると止まるとか、そういう設定で、銀河を賭けたマクロな戦いを、主人公たち生身の人間のミクロな戦いにすり替える。
「オリジナル・トリロジー」の頃は、それでも、「弱点見つけたり!」のカタルシスがあったが、何度も繰り返されると、設定の「作為」が見え隠れして興醒めしてきた(もしくは、これだけ似たような失敗を繰り返す帝国の技術者はアホではないかと思ってしまう)。
今作も、大きく言えば「スター・ウォーズ」と同じ構造を持つ。
イーサン・ハントのミッションは世界を賭けたものになっていく。
しかし、「スター・ウォーズ」の主人公たちはフォースの使い手であり、神話的な(宿命的な)ヒーローだ。
一方、イーサン・ハントは、あくまで組織の一員であり、そして生身の人間だ。決してスーパーマンではない。
オープニングから彼の精神的な脆さ=人間らしさが描かれるし、イーサンは生身の人間として、カラダを張った活躍で難を乗り越えていく(ゆえに、トム・クルーズのカラダを張ったアクション満載となっている)。
一方、敵はどうか。
「スター・ウォーズ」の敵は(組織としては)絶対的な悪である。
かつてのヒーロー物はそれでよかった。
ウルトラマンが怪獣と、仮面ライダーがショッカーと、つまり正義の味方が悪と戦うことに、さほど理由はいらなかった。
しかし、現代の価値観は多様化し、正義は相対化した(今作でも、国家の在り方やグローバリズムの課題が背景として描かれている)。
では、現代のヒーローは何のために戦うのか?…と言うか、物語として、「現代のヒーローは何のために戦うことにすれば」、観客は納得できるのか。
この作品は、この点の説得力が非常に高い。
イーサンは愛する人や仲間のために戦う。
そして敵は、そういうイーサンを逆手にとって攻めてきた。
ラストシーンの舞台のカシミールに、敵は前妻まで集めたと知ってビックリ。
ああ、物語はここに収斂されていくのね!と判ったときの驚き。見事なストーリーテリングに唸ってしまった。
そして物語と並行して、サブタイトル「フォールアウト(核爆発後に降る放射性物質のこと)」から転用されるイメージが通奏低音のように描かれる(スカイダイビング、ビルからの落下、ヘリコプターのアクション、そして核爆発)。
タテ軸にはイーサンの戦いが、ヨコ軸にはフォールアウトが編み込まれ、物語の最後には、すべてのパズルのピースがはまる快感。
途中には格闘技、カーチェイス、銃撃戦、そして空中戦と、これでもかとアクションを楽しませる。
もう、お腹いっぱいである。
サプライズを何度も見せてくれる楽しい脚本は、もはや映画史のマスターピースとも言える「ユージュアル・サスペクツ」の、あの大どんでん返しを書いたクリストファー・マッカリー(監督も兼任)。
思わせぶりな謎かけでなく、伏線を伏線っぽくなく示し、回収の段で「あー、そういうことだったの!」と膝を叩きたくなる仕掛けは絶品。
過去作のキャラクターが同窓会のように登場するのも、楽しいです。
メルシー
息をつく暇がないとは言わないまでも、面白いシーンが最後まで持続して、久々に面白かった。
でも、敵味方が二転三転して、今、誰から攻撃されてるの?って感じで、正直、よくわからなかった(笑)
最近の某00シリーズのスパイアクション映画に共通するんだけど、なんか強力なボスキャラみたいなのがいて、それを相手に世界の平和を知らないところで、守っているというストーリーラインは、自然と過激なアクション、膨大な火薬量で、ドキドキさせるんだけど、世界で暗躍しているスパイ(諜報員)って、そんな感じじゃないだろう?(笑)
ミッション・インポッシブルの醍醐味は、初作のペンタゴンの屋根裏から、「メルシー」の一言とともに、ナイフが落ちる…(あぁ~絶対絶命)。
でも、机の上に刺さってた!って感じの、ドキドキ感に尽きると思う。
そういう意味では、別の作品として面白かったのかも?
当時、フロッピーだったのが、今でも普通にWi-Fiとかあるから、なんでもありなんだろうけど、「赤青ガム」が懐かしい…。
ドキドキ感が すごい。
とにかく トムの真摯に映画に 向き合う気持ちに 感謝です。
もちろん スタントなしのギリギリのアクションは 圧巻です。
最近は CGなど 色んな事が 進んで 実際 身体をはっての演技も 少ない中 やっぱり 本当に命をかけての 自分の身体を使っての 極限のスタントは 違います。
ジャッキーも そうだけど 死ぬまで どんなにケガをしても やり続けて いくんだろうな トムは。
ずっと ずっと応援してます。
内容的には 色々詰め込み過ぎかなとか 他にも感じた事は 多々ありますが トムのスタントに星5つです。
文句なしの一言
今回はちょっと凝りすぎ。
前作が良過ぎて
続編と呼ぶには残念な感じ。
ブラントいないのも気になって…
イルサも前作のほうが、セクシーで断然カッコよかったな。
イーサンの正義漢ぶりは惚れてしまうところだけど…ムチャしすぎ。
カウントダウンしてからの展開、長過ぎるのムリがないかな?
そしてラストちょっとスッキリしない。
とにかく…前作のほうが好き!
ボーンヘッドの連続
米国スパイ機関IMFのイーサン・ハント(トム・クルーズ)。
今回の任務は、3個のプルトニウム・カプセルを取り戻すこと。
ベルリンでの取引に臨むが、任務は失敗し・・・
というところから始まる物語で、とにかく前半、イーサン側の失策が目立ち、ちょっと確認すれば危機に陥らないのに・・・と思ってしまい、あまり愉しめない。
ラークと呼ばれるテロ組織の大物が、実は内部にいるのではないか・・・という疑惑が出、その正体が明らかになってから少々面白くなってくるのけれど、それはアクションの連続によるもので、ここでもラークを追跡するシーンなど、ラークとイーサンの仕込まれた発信器を追尾しているベンジー(サイモン・ペッグ)が、「おー、3Dでなく、2Dで見ていた!」とかのボーンヘッドなど失笑もの。
これって、2Dで観るな、3Dの高い料金を払って観ろよ!という製作者側のブラックジョークなのか?
終盤のタイムリミット・サスペンスも、アクションの連続、カットバック演出にかかわらず、間延びしてしまっている。
トム・クルーズは、今回も身体を張っているが、シリーズ中、もっともツマラナかったです。
トムの男気を見た!
さすがミッション:インポッシブル!さすがトム・クルーズ!今回も期待を裏切らない仕上がりで、思いっきり楽しませてくれました。このまま行けるところまでシリーズを続けてほしいです。
本作の魅力は言うまでもなく、アクションシーンと相手の裏をかき合うストーリー展開ですが、本作ではそのどちらも大満足です。56歳とは思えないトム・クルーズの体を張ったアクションシーンは、もはや感動モノです。自分の目には、生身のスタントとCGの区別はつかないだろうと思いますが、それでも自身のスタントにこだわるトムの男気を感じます。そう思って見るからこそ、アクションシーンに息をのみ、イーサンとの一体感を味わえるのだと思います。
また、スパイアクションものは、ともすれば複雑すぎて理解に苦しむストーリーになりがちですが、本作はその点もぬかりがないです。冒頭の指令で概要を把握し、以降はミッションが連鎖していくのですが、展開が丁寧でとてもわかりやすいです。加えて、水面下での画策も上手に描いてくれているので、頭の中が混乱せずにすみました。本当に脚本がよく練られていると感じます。
ただ、一つだけ気になることがありました。予告で見た、イーサンの操縦するヘリがトラックと衝突しそうになるシーンは、どうなったのでしょうか。見落としてはないと思うのですが…。
最高なんだけど
長官、チームの一員として名演した後にどうしてあんなことに・・・。
生きてるよね?生きてるよね?で頭の中が一杯で面白いのに楽しみ切れなかった。最後平気な顔して出てくるの期待してしまってた。
割り切ってもう1回見る必要がある。
爽快なエンタメ映画
ミッションインポッシブルは第一作を随分前に観たっきりなので、人間関係やイーサンの精神性などには全く理解がないが、それでもかなり楽しめた。イーサンの無茶なアクション、敵を出し抜くあっと驚く作戦、適度な緊迫感。これらが話を全く理解していなくても(シリーズどころか、本作すらも)楽しめる構造を作っていたからだ。
ただ、今回はあまりインポッシブル感がなかったのではないか。いや、シリーズをすべて観たわけではないのだけれど。たとえば、全作ではビルの側壁を登っていたはず。ポスターにもなっていた。
このレベルに相当するアクションがあったかと考えると…屋根から屋根へのジャンプ、ヘリぶら下がりと決死のヘリ操縦あたりか。うん、かなりインポッシブルしてるな。
シリーズをすべて観ていたらもっと楽しめていたかと思うと少し残念。
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