「ETやアイアンジャイアントを思い出した」バンブルビー コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
ETやアイアンジャイアントを思い出した
1987年のカリフォルニアを舞台に、サイバトロン・オートボット:バンブルビーの、ディセプティコンとの戦いを描いていたわけですが。
冷戦末期のまだソ連とのシコリが残る時代に流れる、ボン・ジョビやデュラン・デュランの曲にほっこりしつつ。
少女の甘酸っぱい青春的な背景を交えて、実に懐かしの80年代後半のアメリカンテイストを現しつつ。
トラビィス・ナイト監督らしい繊細な感情表現を入れ込んでおりました。
監督が代表作『KUBO』で人形に感情を現したように、バンブルビーの身体や顔のパーツの動きだけで、「少女を守るぞー!」とか「わかんないやードキドキ」とか、見る者に伝わってくるのがすごい。
言葉の通じない異種族同士の友情というと『E.T.』や『ヒックとドラゴン』を思い出しますね。
また、少女を守るために身を投げ出す様は、どこか『アイアン・ジャイアント』的でもあり。
観てるうちに、バンブルビーに愛らしさを感じてきます。
メカデザインや、軍の動きに政府の判断がザルでいい加減なところ、さらには物語構造の荒さまで、80年代っぽかったです。
いやー、面白かった。
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